Ken Yokoyama VS NAMBA69 Release Interview!!

Interview vol.01

-- でも、一度なくなりそうになったことはありましたよね、ピザ。

難波 そうなの?

横山 そうだったっけ。

-- そんな話が出たことはありました。「じゃあ、(ピザを)潰す?」みたいな。もしかしたら横山さんは覚えてないかもしれないですけど。

横山 マジで? 覚えてない。本当?

-- 2000年代初期ですね。

横山 あ……Hi-STANDARDのために作ったレーベルなのに、そのHi-STANDARDが活動休止になっちゃって、スタッフはHi-STANDARDのために働きたかったのに「じゃあ、どうするんだ」ってなったときはあったよね。

-- そこを乗り越えてKEN BANDとNAMBA69のスプリットがあるっていうのが面白いというかなんというか……。

横山 今のPIZZA OF DEATHは当時と人が入れ替わって、Hi-STANDARDの活動休止以降に入ってきた人間がほとんどなわけ。でも俺とは気持ちがすごく通ってるの。だから、「NAMBA69とスプリットやりたいんだよね」って話したら、みんな瞬時に理解してくれたよ。「素晴らしいと思います。もしかしたらそれしかないかもしれません」って。

難波 マジで? いやぁ、面白いね。

-- タイトルこそ『Ken Yokoyama VS NAMBA69』ですけど、ミュージシャン同士の究極の愛情表現としてスプリットという形態があるのは美しいですよね。スプリットってお互いに対する愛情がないとできないじゃないですか。

横山 うんうん。あとは意識もないとね。

-- だからこのスプリットが実現したことで既に大きな意味があるというか。「音楽っていいな」って思いますよ。

横山 それはまさしく俺も思うところで。いくら話題になろうが、いくら売り上げが立とうが、好きでもない売れてるバンドとやろうなんてこれっぽっちも思わない。これっぽっちの「っ」10個くらいつけて! これっぽっっっっっっっっっっちも思わない。そこは繰り返しになるけど、ナンちゃんのバンドだから意味があって、他のバンドとはやる必要がないわけ。

-- そこまで思われてることは分かってました?

難波 そうじゃないと誘われないのは分かるよ。俺はケンくんの性格をわかってるから、「これはただごとじゃない」っていうか、「選ばれたんだな」っていうか。もちろんプレッシャーはあったけど、ケンくんの期待に応えるにはいい作品を作るしかないからね。……今回、お互いの曲はマスタリングのときまで聴かなかったんだよ。

-- それはスリリングですね。 

難波 だから、どれくらいの感じでKEN BANDを超えていかなければならないのか想定できないまま、自分らのことだけ考えていくしかなかった。もし先に聴いてたら「これくらいでいけばいいんだな」って見当をつけられたんだろうけど。

横山 俺らも一生懸命考えたよ。実は今回、KEN BANDもNAMBA69もレコーディングエンジニアが一緒で、俺たちはミックスをその人にやってもらったんだけど、ナンちゃんのとこは海外のエンジニアに任せたんだよ。つまり、録った人は一緒だけど、その先が変わってくるってわけ。だから俺らもミックスの時は、「ナンちゃんのとこが海外でミックスとマスタリングしてくるってことは、これぐらいぶっこんでおかないとダメかな」とか、そういう意識がすごくあった。

難波 レコーディングはケンくんが先だったんだよね。狛江にあるメガハイパースタジオの松金さんって人が録ってくれて。

横山 ハイスタの『The Gift』を録ってくれた人。

難波 俺らはそのあとに録ったから気になるわけじゃん? だから、松金さんに「KEN BANDはどんな感じの曲ですか?」って聞いたんだけど、絶対口を割らなかった。カバーがどの曲かも言わなかった。

-- それは熱い。

難波 KEN BANDの音像は分かっていたつもりだし、それをイメージしながらやったんだけど、結局「そんなのをイメージしたところで始まらないし、NAMBA69の今をとにかく全力で出そう」っていう話になった。そこで俺たちが意識したのは、ヘビーなメロディック――ハードコアバンドに負けないような、ストロングな要素があるものを打ち出すことがテーマになったんだよね。

-- なるほど。

難波 俺たちはKEN BANDみたいにみんなでジャムって曲を作っていけるようなバンドじゃなくて、その都度ガッチリ作らなきゃいけないんだけど、それはライブに関しても同じで、NAMBA69は決まったことしかできない……って言うと大げさかもしれないけど、KEN BANDのライブは決まりがなくて、すごく自由ですごくロックでしょ? でも俺は、キャリアは長いけど、そういうことがバンドとしてできないのよ。事前にセトリをしっかり組んで、リハをしてカッチリ作っていかないとライブができない。だから、音源もガチガチに作り込んでいくしかない。

-- それぞれの楽曲についてはどうですか?

難波 1曲目の「LIVE LIFE」では、今までの俺らの流れ、集大成を作ろうってことになったんだけど、「なるほど、こういうバンドもいるんだ」「このタイプは苦手だ」って思う人もいるかもしれないってことを想定しながら作ったんだよね。で、2曲目の「PROMISES」は、作ってるときにPIZZA OF DEATHのロゴがすごく浮かんできた。

横山 へぇ~。

難波 PIZZA OF DEATHのロゴ、イコールその背後にいるPIZZA OF DEATHファン、Ken Yokoyamaファンが、「げげっ!」ってなるようなものを作りたかった。PIZZA OF DEATHを好きな人たちをできるだけ納得させたかった。100%はムリかもしれないけど、少しでも納得させたかったんだよね。

-- うんうん。

難波 『HEROES』(2017年 4月5日発表のミニアルバム)と『DREAMIN』(2018年1月24日発表のシングル)もそうだったけど、最近はko-hey(G)が曲を作ってきて、そこに俺がメロを乗せるってパターンが多くなってきてて。もちろん俺もアレンジするんだけど、大元はko-heyが持ってくるパターンが多かったのよ。でも、「PROMISES」だけは俺が最初からアレンジもメロも持ってきた。そうやって勝負したかったんだよね。

横山 へぇぇぇぇ~!

座談会

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