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SLANG New album Devastation In The Void 2014.08.06 In Stores!! / Pizza of Death Records

Vol.01「ハードコアって何?」って聞かれた時の、答えでありたい

自分=スラングじゃない。今の四人に支えられている

-- スラングの長い歴史を見ても、これだけメンバーが安定してコンスタントに作品が出るのは初めてですよね。

「初ですね。うん。『THE IMMORTAL SIN』(2008年/4th)の制作に入ったの2006年とかだから、8年間で4枚でしょ? あっという間だった。だから俺的には今年もっとインプット期間を作ろうと思ってたの。毎週末遠征でライヴしてると、集中的にスタジオ入ったりできないから。なんか、鍛錬ができないまま状態で毎週試合が続いてる感じ? メンバーがどう思ってたかどうかわかんないけど、そろそろメンテが必要だろって感じてた。ほんとは今年、出したくなかったくらい」

-- そうなんですか? やる気が出ないような状態?

「うん。いつもスラングは年明けに曲作り期間を設けるんだけど。でも今年はちょっと参ってたというか、落ちてて、俺。だから休もうって言ってんのに、リズム隊の二人、あいつらが10曲くらい新曲持ってきたのね。次から次と持ってきて『どうすか?』『もう歌詞イケそうですか?』みたいな。もうアッタマきたこいつら! と思って」

-- 頭にこなくても(笑)。それだけSAKUMAくんとKOHEYくんがやる気を見せていたのが大きかった。

「まぁ結果的に、あいつらにケツ叩かれたとこもあんのかなぁと思いつつ」

-- YouTubeにアップされたドキュメントによると「KOさん=スラングではなくなってきて、今の僕たちのカタチを見せられるようになった」っていうKOHEYさんの発言がありますよね。

「あ、言ってたね。まぁその感覚は、前からずっと俺の中にあるんだけど。前はもっとひとりで曲作りも内面的なことも全部やってた。でも今のメンバーになってから、演奏とか全部任せてる。曲も『こんな感じ』って言って渡して終わり。それ以上の細かいことはほんと言わなくなったから。そうなった時点で自分=スラングではなくなってるし。今は、あいつらに支えられてるっていうか、そう感じる部分も大きいし」

-- なるほど。

「だからKOHEYが言ってんのは、楽曲としても自分たちが出てきた、っていう意味じゃないかな。KOHEYの曲、初めてだからね。この5~6年くらいずっとボツにされてたし (笑)。持ってくる曲持ってくる曲、全部ボツだから、あいつもだんだん作らなくなってたり」

-- (苦笑)よくへこたれないですね。

「いや、ムッとしてますよ。どうせまたボツだろ俺の曲は、みたいな顔して。でも飲みに行って『つうかさ、俺が作ったこの曲と、お前の曲を並べて客観的に聴いてみろ。一曲しか出せねぇっつったらどっち出す? お前、俺に遠慮しなくて選べよ?』『いや、KOさん作ったこっちの曲です』『だろ? 誰が聴いてもそう言うと思うよ? だからお前の曲の作りは甘いんだよ。そこをちゃんと認識しろ!』『はいっ』『俺たちハードコアだろ? どっちかで言うとこっちはいらないかも、みたいな曲が俺たちに必要か?』『いらないっす!』『だろ? これしかねぇっていう曲しか入ってねぇアルバムを作るんだよ、俺たちはよ』つったら『押忍!』って(笑)」