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MEANING 10th Anniversary-Special Interview Vol.02-

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--A.O.WのVo.ソウイチロウさんに“MEANINGはやりたいことが明確になったから動き出します”と宣言したと。“やりたいこと”という部分をもうちょっと具体的に教えてもらってもいいですか。

KAWAGUCHI「ウチらはああいうハードな楽曲だけどメロディを歌ったりするし、アルペジオも入っているし──YOKKUNが“Hope”のメロディに歌を乗せたときから、それに対してなんの違和感もなかった。あの曲があるからセルアウトってワケじゃないし、ハードコアに対する気持ちは今まで一回も忘れたことないけど……たとえば新人のハードコアバンドで恵比寿リキッドルームを埋めるってすごく難しいじゃない? でもそれができるようになりたいって、漠然とそう思ってた」

HAYATO「もうちょっとオーバーグラウンドに出ていける可能性があるなら、どこまでいけるかやってみようと。でも具体的に何をしたかって言ったら何もしてないし、何も変わってないんだけどね」

--いや、それは大きな変化ですよ。INOMANはそういった変化をどう感じていました?

INOMAN「あ~……。俺のなかでのMEANINGの転換期は、初めて行ったマレーシアツアーで(2007年/“MEANING is ready to FUCK the WORLD TOUR” シンガポール・マレーシアツアー)。すごく楽しかった。終わったあとに珍しくメンバーみんなで話をして“国内でもツアーをしてみたいね”って。そんな話をしていたときに、たまたま先輩のバンドが解散するから車の貰い手を探していると。で、その車を譲り受けて、それから地方に行くようになった」

HAYATO「当時はMEANINGがバンドみたいなことしてるって戸惑いを感じてた(笑)。でも楽しかった。全然お客さんはいなかったけど、ホントに楽しかった。でも一生懸命にやるようになってから、一回YOKKUNが崩壊したよね」

--そうだったんですか?

YOKKUN「別に崩壊してないんですけどね。車で移動するようになってから、決まりや考えなきゃいけないことがどんどん多くなってきて」

KAWAGUCHI「そのストレスがたまったのか、群馬のライブ中、オレのポコチンを殴ってきたことがあって(笑)。その時はそこまで気にしてなくてライブが終わったあとに普通にYOKKUNと話してたんだけど、HAYATOが煽ってきて、俺も“なんで殴られたんだろう”ってだんだんムカついてきて “そういや、なんでライブ中に殴ったんだよ”って聞いたら“川さんが気合い入ってないから”とか言い出してホントに喧嘩になっちゃって、A.O.W.のそうちゃんが止めてくれて(笑)。別に手を出すってことはないんだけど」

HAYATO「当時はKAWAGUCHIくんとYOKKUNがケンカしたり、俺とYOKKUNでステージ上で口喧嘩したりしたり。お互いにイライラしていたというか」

--それは“もうバンドやりたくない”みたいなイライラではないんですよね? 過渡期ならではのモノというか……。

HAYATO「うん。ライブが終わったら普通に楽しく過ごしてた。なんだったんだろうね、アレ」

KAWAGUCHI「10分くらい喧嘩してて、“まぁ、いいや、じゃあビール買いに行こう”ってなってたよね(笑)。深刻にムカついたことはないんだけど……ジャレあうことがよくあった」

--兄弟ケンカみたいな感じというか。

YOKKUN「そんな感じ。そういうことがステージ上で昔はあって。なんていうか“自分たちだけ楽しければいいや”って感覚があったけど、それが徐々に変わってきた」

--そういう感覚は全員共通してあったんですか?

KAWAGUCHI「“ちゃんと弾かなきゃ”とか、そういう葛藤みたいなモノはあったかも。当たり前のことなんだけど、当時は誰もお客さんがいなかったからギター振り回しても誰にも当たらなかったからね(笑)。でもお客さんからきちんとお金をもらっているワケだから……そういう責任感みたいなものを感じるようになったかな」

INOMAN「どうだろう。俺はゆうさん(高田)が入ってから、ちゃんとやらなきゃなって思うようになった。ゆうさんはいまだにそういうところがあるんですけど、なんでもネットに書いちゃうんですよ。当時はそれが凄く恐怖で(笑)。当時、すっごく覚えていることがあるんだけど……SNSのMEANINGのコミュニティの管理人をゆうさんがやってて、俺のことを“フィル(イン)で走ります”って紹介してて。あ、俺は走るとこの人に書かれるって(笑)」

YOKKUN「それで今度はイノくんが精神崩壊しちゃって、ハゲちゃったんだよね」

--そんなに?(笑)

INOMAN「それはゆうさんのせいではなくて、いろいろな要因があって……確かにハゲちゃった時期もあったけど(笑)、とにかくゆうさんは脅威だった」

HAYATO「あーでも確かに、当時はホントに大変だった! 何回かキレたことあったよね。ゆうちゃんはホンットにコントロールができなかったから」



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