--4WAYに誘われた時は、どう思ったんですか?
ヤマケン: 当時、Kenさん自体が、俺ら世代と対バンするイメージがなかったのと、元々CR JAPANにいて、その社長とKenさんは仲良かったんで、だったら俺らかな、って冷静に見ていましたけど(笑)。
--舞い上がることもなく?
ヤマケン: 嬉しかったですけどね。よし、売れた!って思いましたし(笑)。
--(笑)。Kenさんのコラムには、そのリリースライヴが絶賛されていますけど、やはり気合いがハンパじゃなかったですか?
ヤマケン: その時は凄かったですね。ガツガツやってやろうとは思っていましたね。
--当時、ああいう絶賛の言葉は掛けられたんですか?
ヤマケン: その日は言われなかったですね。2年くらい前に盛岡と仙台に誘ってもらって、その時の仙台で……いや、違うな。コラムに書いてあったけど、俺がKenさんと夜中に遊んだことがあって、その時ですかね、個人で言われたのは。メンバー全員には仙台で言われました。
--自分たちとしても、手応えがあるライヴだったんですか?
ヤマケン: いや、なかったですよ。幾らやってやったって、KEN BANDではドカンって盛り上がるんで、それを見ちゃうと勝てないなあって。
--まさかその時に、KenさんがPIZZA OF DEATHからリリースさせたいと思ったとは……。
キクオ: 知らずでしたね。
--コラムには、その後のDRADNATSに勢いを感じなくなっていったっていう印象も赤裸々に書かれていましたけど、2010年~2012年あたりは、振り返ってみてどんな時期だったと思いますか?
ヤマケン: うーん……一生懸命やってるんですけど、やり方がわからないというか。4WAYぐらいまでは、ひたすら我武者羅にやってきただけで、それに対して、いい具合にタイミングも重なって上がっていったんです。でも、それがピタって止まって。我武者羅にはやっているんですけど、結果が付いてこなくなると、間違ってるんじゃないのかな?って思うじゃないですか。今までどういうふうにしてここまで来たかをわかっていないので。こういう曲を作って、こうやって……っていうのも考えずにやっていたから。だから、一生懸命泳いでるんですけど、前に進まない、みたいな時期だったと思いますね。
--消耗はするけど前に進まない状況ですよね。
ヤマケン: そうですね。ただ疲れるだけ。
--それって……しんどいですよね
ヤマケン: しんどかったですね。
--それでも、バンドや音楽に対して、楽しさは感じられていたんですか?
ヤマケン: いや、楽しくなかったです。
--ああ……でも、立ち止まるとか終わるとかじゃなく、続けられたのは何故なんでしょうね。
ヤマケン: たぶんそれは、たまーにやるんですけど、なるべく原点に帰ることはしていましたね。なんでこのバンドを組んだのか?っていう。それはハイスタみたいなことをやりたい、俺たちだって出来るって思ったからじゃない?って。そこで、じゃあもうちょっと頑張ろうってなるっていう繰り返しでした。誰かが爆発すると、誰かしら冷静だったりするじゃないですか。3人が同時にドーンはなかなかなかったので。
--同時にドーンってならなくて良かったですね。
ヤマケン: それは、酔っ払った時くらいです(笑)。
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