--Kenさんとの出会いは、コラムによると2008年だそうで。
ヤマケン: そうですね、ちゃんと話すようになったのは。
--最初はどんな感じだったんですか? バンド名の由来になったほどの人じゃないですか。
ヤマケン: まあ、芸能人扱いですよね(笑)。意外とちっちぇえ!とか。
--そこですか(笑)。初めて対バンした時は、見せ付けてやろう!みたいな意気込みはあったんですか?
ヤマケン: 最初の時はなかったなあ。
キクオ: (新宿)MARSだよね。しかもリハを見てたよね。元々、僕個人の話だと、僕が働いていたスタジオを、Kenさんが使ってくれていたんですよ。それで、僕らが初のMDのデモを作っている時に、同じ階の違うスタジオに、Kenさんは弾き語りで急きょ、当日の予約で入ってたんですよ。店員なんで、その情報が入ってきて。デモも完成間近だったから、出来たら渡しに行こうってなって、それがDRADNATSの存在を初めてKenさんに伝えた時だと思うんですよね。一応、「バンド名はSTANDARDの逆なんですよ」とか言ったら、「ハンパねえ!」って笑ってくれて。そこから時が流れて、MARSの初対バンの時は、お願いします!って挨拶したら、ばって抱きつかれて、「今日からスタッフじゃなくて、いちバンドマン同士だからね」って言われて。
ヤマケン: 良い話! いちいちかっけえ!
キクオ: Kenさんは覚えてるかわからないけど、俺はもう、それが頭から離れなくって。
--Kenさんはバンドマンにとって良い兄貴ですね、ほんとに。
キクオ: スタジオでは柳沢くんって呼ばれていたんですけど、「これからは柳沢くんじゃなくなるからね」って言われて鳥肌が立ったのは覚えていますね。だから、気合いが入っていたっていうよりは、ドキドキしていたと思います。僕、DRADNATSを9年くらいやってきて、ライヴ中にピックを2回くらいしか落としたことないんですけど、そのうちの一回はその日ですからね。
--そこまで覚えているんですね。でも、ヤマケンさんはKenさんのコラムに、生意気だったって書いてありましたけど……(笑)。
ヤマケン: 初めて対バンやった時は、あんま喋ってないんですよ。4WAY(Split=2009年にリリースされた、Ken Yokoyamaと若手バンド3組のスプリット『The Best New-Comer Of TheYear』。DRADNATSも参加)の時が、バンド史上一番とんがっていた時期なので、相当生意気だったと思います。でも、あんまり……自覚はないんですけどね。
--そうなんだ(笑)。
ヤマケン: ぺこぺこするタイプじゃないので、流石に若手バンドは、Kenさんを目の前にしたら、みんなぺこぺこするじゃないですか。ハイスタに憧れてきたわけだし。そこを、しなかっただけだと思います。何か言ったとか、そういうのはないと思うんですけどね。
--二人から見てて、ヤマケンさんは誰に対してもフラットな人ですか?
キクオ: うん。あんま変わんないかもしれないです。この人だからこう、みたいには。
トノ: そこはずっとブレてないですね。
ヤマケン: あんま自分では、生意気だなって思ったことはないんですけど(苦笑)。でも、同世代のバンドが先輩と接しているのを見ると、丁寧だなあ……と思ったりはしますね。だから最初は嫌われますよ。
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