![DRADNATS [MY MIND IS MADE UP] RELEASE INTERVIEW!! vol.01](img/logo-int.jpg)
--もしその時、キクオさんに言われていなかったら……。
トノ: まあ、キクオに熱がなかったらやっていないですよね。
キクオ: 僕は、元々地元の友達とバンドをやっていたんですよ。でも、ドラムの奴がジャズでやっていきたいってなって抜けて。それで、大学の友達にトノを紹介してもらって、これでやれる!って思ったら、トノが入院して、そのタイミングでベースが家業の葬儀屋を継ぐって言って辞めることになって、うわあやりたいのになあって……たぶん、メンバーがどんどん抜けていったことで、余計にバンドがやりたくなったっていうか。それで、トノが退院するまでにベースがいなかったら、このバンドは終わるなって思ったので、ネットで探して。そうしたらユニークな奴が現れたんです。
トノ: さっきの、マクドナルド事件の(笑)。
キクオ: 彼が入ってくれたから、トノが帰ってきた時にバンドをやれる環境が作れたんですよね。
--バンドを結成して、その先の目標があったというよりは、とにかくバンドがやりたかった?
キクオ: そうですね。僕、中三くらいからライヴは見に行っていたんです。HAWAIIAN6がブッキングで出ていた頃から。学校の友達に好きな奴が多くて、ライヴハウスに制服で行っていたんですよね。だから、自然とバンドをやってみたい!っていうのに結び付いたんだと思います。モテたいっていうのもあると思うんですけど、それ以前に、バンドをやっている自分がカッコいいと思っていたのかな。
--その思いは、ある程度の年齢になってもブレなかった?
キクオ: はい。僕、大学を中退しているんですけど、親にバンドをやっていきたいって言ったし、そういうのもあって、出来る限り続けていきたい気持ちは強かったと思います。
--ヴォーカリストとして、歌が好きとか、自分の声が魅力的だとは思ったことはなかったんですか?
キクオ: いや、全然ないです。DRADNATSの前のバンドの時は、自分の声が良いなんて思ってもいなかったし、バンドやりたい! ギターヴォーカルカッコいい!ってそれだけです。DRADNATSも最初は、どっちがメインヴォーカルやるかっていうのも定かじゃなかったと思います。ヤマケンがメインを張る時もあったし。
ヤマケン: 曲調によって、自分の声の方が合ったりしたので。でも途中で言われたんです。どっちがメインか決めましょうって。それで、どうぞどうぞって。曲の作り方も、こいつの声に合わせるようになりましたね。
--それが、今の音楽性の土台になったというか。
ヤマケン: そうかもしれないですね。
--バンド名もずっと、DRADNATS?
ヤマケン: 変わっていないです。
--この名前にした時点で、3人の目指しているところが一致していたんだなって想像出来ますけど。
ヤマケン: まあ、好きでしたからね、目標というより。そのバンドがいなかったら、このバンドをやっていないので。
--でも、大胆ですよね!
ヤマケン: いや、当時は(ハイスタは)やっていなかったので、そんなに気にしてなかったです。いいじゃん、ぐらいで。
--ひっくり返すっていうアイディアは?
ヤマケン: ほんとはカッコよく言いたいんですけど……実は、(キクオが)俺らが当時使っていたスタジオの店員だったんですよ。そこの店長が付けてくれました(笑)。
--ナイスアイディアですよね!
キクオ: 何か、迷いなく言われましたよ。「逆にすりゃいいじゃん」って。逆っすか!?って思いましたけど。読み方も、ドラッドナッツって読むようにすればいいんじゃない?って。
--普段から、そういうアドバイスをバンドマンにしてあげてたのかな?
キクオ: いやあ、物静かな、キーボード好きな店長だったんで、そんなんじゃないと思うんですけど(笑)。
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