![DRADNATS [MY MIND IS MADE UP] RELEASE INTERVIEW!! vol.01](img/logo-int.jpg)
--冷静に受け止めてくれたんですね。
トノ: まあ、凹んでましたけどね。「マジかあ……」って連呼していたし。
キクオ: 結果報告、みたいな感じでしたから。でも、受け止めてくれたんじゃないかなあ。
--ヤマケンさんは、二人のバンドを見てどう思っていたんですか?
ヤマケン: 初めて二人のバンドを見た時に、とにかくベースがいらねえなって思って。
--さっきから、その方が読んだら心配になるような内容になっていますが(苦笑)。
ヤマケン: いやいや、人間的にはいい奴なんですよ。でも、3ピースのメロディックってコーラスが肝になりますけど、そいつのコーラスが全然良くなかったんで。(キクオは)せっかくいい声を持っているのに、って。俺はどっちかっていうと、ヴォーカルよりもコーラスの方が得意なので、こいつの声に俺のコーラスを入れたら面白いな、っていうのが、DRADNATSを結成しようと思った最初のキッカケだったんですよ。
--仲が良くてっていうよりは、音楽的に惚れたんですね。
ヤマケン: そうそう。当時、ここ(トノ)と家がめっちゃ近くて。よく飲んだり、AIR JAMのビデオを見たりしていたんです。こっちは、ドラムが好きっていうよりまず人間性から入ってますね。こっち(キクオ)は歌から入ってます。だから最初、あんま仲良くなかったですね。お互い構えてて。誘ってはみたものの、くんづけで呼んでたし、敬語で話されていたし。
キクオ: そうだね。
--それが幾つくらいの時?
ヤマケン: 9年くらい前なので……俺が24歳とかですかね。

--そのくらいの年齢って、バンドを続けるか辞めるかの岐路に立つ人も多いと思うんですけど。
ヤマケン: どうなんですかね? 俺自身が、バンドをはじめたのが凄く遅くて。23歳の後半くらいから、前のバンドをはじめたんです。半年くらいで解散しましたけど。それまでは大学辞めて、フリーターやって、みたいな感じだったんで。
--なんでその時期に、趣味とかで留まらない、ライヴハウスに出るくらいのバンドをやろうと思い立ったんでしょう。
ヤマケン: うーん、モテたかったっていうのがなかったと言ったら嘘になりますけど(笑)、単純に、これといって何かをやってきたことがなかったんです。部活くらいしか。何かやりてえな、自分発信でって思った時に、ハイスタめちゃくちゃ好きだったし、ライヴハウスは行っていたんで、バンドやってみよう、と。あんま年齢のこととか考えなかったです。
--楽器は?
ヤマケン: 楽器は、中学の頃にギターとか流行るじゃないですか。その程度ですね。友達の家に集まって、兄貴がいる奴がいて、兄貴がギターを持っていて、それを回しながら、XとかGLAYを弾く、みたいな。
--放課後の遊び道具だったっていう。
ヤマケン: そう。文化祭にもちょろっと出たりもしましたけどね、一回だけ。
--二人は? バンドを生活の中心に置いていきたい、みたいなことは前々から考えていたんですか?
トノ: いやあ、それはなくて。元々キクオを紹介されたのも、大学の友達で。ドラムは地元で触っていたくらいだったんですけど、たまたま軽音楽部に入ったら、俺がドラム叩いてるのをそいつが見て、どうしても紹介したい奴がいるんだけど、って。でも俺、正直ドラムに打ち込んでなかったんですよ。でも、キクオと会った時に、メロディックパンクが好きだって言っていて。それで、気も合いそうだし、またドラムはじめようかなってなったんです。でも、その時期にバイク事故にあって、もうドラム叩けねえやって思ったんですけど、キクオが「辞めないよね?」って言ってきて、「ああ。頑張ろうよ」、みたいな感じで、バンドになっていったんです。
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