--昨年、1stミニアルバム『Can Not Behaved!!』がリリースされてから、周りの環境が劇的に変化したと思います。それを実感した出来事は?
松本健太(以下、M)知らない女性から声をかけられるようになった、それくらいですかね(笑)。街で声をかけられる回数が増えたので、ちょっと勘違いしちゃいますね(笑)。普段から変な格好もできないですし、しっかりしようと思いますね。
--一般人の松本健太ではなく、WANIMAの松本健太として、常にその意識で生活しようと。
M そうですね。でもファンも自分の性格を汲んでくれているというか。女の子と歩いているときに声をかけられて、「今、ワンチャン(※ワンチャンスの意味。松本健太の口癖、行動の源であり、座右の銘的言葉)中やから!」って言うと、ファンも空気を読んでくれるので。本当にありがたいなと思います(笑)。あといろいろと関わる人が多くなりました。それに伴い、責任感も生まれてきまして。しっかりワンチャンを狙うには、日々の生活を改めなくてはと思っています(笑)
--以前にインタビューしたときから、結構ワンチャンはありましたか?
M ライヴでのお客さんとの一体感というか、一瞬、一瞬でワンチャンを狙うというのもありましたし、ライヴ後にもう一回リハなしでライヴをする的なことも増えました。後腐れなく日々生きています(笑)。
--まあ、自分たちが出演する会場が広くなればなるほどワンチャンが増えるわけで(笑)。
M そうですね。ライヴハウスだとWANIMAを知っているお客さんが来るわけじゃないですか。でもフェスとかになるとWANIMAを知らないお客さんがたくさんいるので。最前列はもちろん、中盤や後ろのほうにいる人も楽しませる、というのを考えるようになりましたね。
--じゃあ、光真くんが変化を実感したことは?
M 無口な僕を受け入れてくれる人が増えたやろ?
西田光真(以下、N)そうですね(笑)。ライヴに来てくれるお客さんがすごく増えたこともあるし、最近はフェスにもいっぱい出演させてもらえることが多くなったので。そこらへんは変わったなと実感しています。
--デビューしてからフェスは何本くらい出演したのですか?
M えーと、10本近くじゃないですかね。
--ああ、結構出演していますね。じゃあ場馴れもしてきたんじゃないですか?
M いや、全然ですね。フェスに出演しているプロのミュージシャンの方々を見ていると、ものすごく笑顔で楽しそうじゃないですか?でも俺らはそういう環境に一向に慣れないので、いっぱいいっぱいです。
--なかなか笑顔になる余裕はなし(笑)。
M 終わったあとはホッとしますけど、出る前はガチガチで。やっぱりプロのミュージシャンはすごいなと思います(笑)。
--藤原くんが変化を実感したことは?
藤原弘樹(以下、F)ライヴにいつも来てくれているお客さんじゃない人もいっぱい来てくれるようになって。ステージから客席って、結構表情とかも見えるんですけど、見たことのない人がどんどん増えて。それを実感しますね。
--それだけ多くの人にWANIMAが浸透した、という証明ですよ。そして1stシングル『Think That...』が完成したということで、そちらの話も伺いたいと思います。まずタイトルの由来は?
M ただ単純に響きがいいなと。
F 直訳すると"何々だと思う"という。
M "何々だ"というのをあえて決めず、聴いてくれた人が自由に決めてくれればいいなと思って、語尾に"…"を付けたんです。
--タイトルはみんなで相談して?
M みんなですね。よくLEFLAHという洋服屋に遊びに行くんですけど、そのデザイナーのパーシーを交えて4人で話しているときに生まれることが多いです。
--収録曲の「終わりのはじまり」と「HOPE」は以前のデモやオムニバスからの再録となりましたが、これらは今作のために録り直したのですか?
F 録り直しました。