--そういえば前作は制作のために合宿に行きましたが、今回は?
M 今回も行きましたね。でも合宿してもなかなか進まないので、毎日の積み重ねが重要だなと痛感しました(笑)。
F その1日だけでなんとかしようと思った俺らが悪いです(笑)。
--今回はどこに行ったのですか?
M 山梨にあるスタジオに行ったんです。めっちゃ寒かったんですよ。
F マイナス8度とかの極寒で。
N 今年の1月に行ったんです。
--なぜそんな寒い季節にその場所に(笑)。
M 以前にそのスタジオに行ったバンドが、「ものすごく景色がよくて、めっちゃいい」と言っていて。でもその人たちが行ったのは夏だったんですよ。それを知らずに、冬に行ったらめちゃくちゃ寒くて。
F 人が誰もいなかったものね。
M 道とか普通に凍ってましたもん。
--それは災難でした(笑)。その合宿での制作は特に進まず?
M いや出来ましたよ。今回のシングルには収録されていないけど、次回作には収録されていると思います。すごくいい曲が出来たので。
--じゃあ、今回の収録曲は合宿から帰ってきてから制作したのですか?
F 実は「いいから」は以前の合宿のときに出来ていたもので。でももっと突き詰めてみようということで、そのときは一回保留したんです。それでようやく今回出せることになったんです。
M 基本、俺の歌詞待ちなので。エロなのか真面目なのか、それから曲の方向性が決まるので。ただエロい、チャラいではなく、エロカッコイイというのが本当に好きなので。みんなもっと歌えばいいのにと思うから、もう俺らがエロカッコイイを代表して歌っていこうと思っています。
--「いいから」はそのエロカッコよさがすごく横溢しているナンバーだと思いますよ。
M エッチじゃない人にもエッチな曲だと分かると思います。最初のフレーズも真面目な人ははて?と思うかもしれない。あれ?マッサージのことかなって。いや、気持ちいいマッサージのほうだよと(笑)。
--(笑)。なんか夏にもバッチリのはっちゃけ感がありますよね。
M そうですね。エロさや俺らの好きな歌謡曲のフレーバーも入っていると思うので。そこらへんも隠されているので、気付いて人はハッとしてほしい。
--なるほど。それとエロさと真面目さはWANIMAというバンドを形成する重要な要素?
M WANIMAを結成する前は自然についての歌ばかり歌っていたんですよ。俺と光真は熊本県の天草出身なので、自然に囲まれて育ったから。でも東京に出てきて、男女のいろいろな駆け引きを知って、とんでもないところまでいっちゃって(笑)。
F 今は全然、自然の歌じゃない。ある意味、自然だけど(笑)。
--東京で人生の酸いも甘いも知っちゃったと。
M 自分の人懐っこさが、いいほうに出ちゃいましたね(笑)。
--光真くんもギターフレーズをエロく弾こうと心掛けましたか?
N いや、エロく弾こうとは思ったことないですよ(笑)。でもエロく感じられる曲なら、その歌詞に合うようにとことんエロくいこうと。
M エロい要素って、人間なら誰でも持っていると思うんですね。男も女も。それを出さないのがカッコイイという風潮になっているじゃないですか?俺らはあえてそれを出していこうよと。なんでもそうですけど、後腐れがなかったらいいんだよ、というのがもっと世間一般に広がればなと。お互いがちゃんとしっかりしていれば、全然問題ないわけで。男と女の世界は非常に奥深い世界なので、これはオリンピックの競技にもなるんじゃないかなと(笑)。
--わはははは!まさかの競技化(笑)。
F 東京五輪の正式種目で(笑)。その競技の審判をやりたいですね。10点!って(笑)。
M まあ、なんでもそうですけど、アフターケアが重要なんですよ。
INTERVIEW BY 中沢純
Vol.02 へ続く