当サイトは、ブラウザのJavaScript設定を有効にしてご覧ください。

RAZORS EDGE 6th Album [RAW CARD]


-- 「レイザーズを取り戻した!」って感じ?

あ~、その感じはあったね。「GLOW IN THE DARK」とか昔みたいなテンションの曲をずっと作りたいと思ってたんだけど、そのレベルにポンと到達できたのが「RAW CARD」。でも、もうちょい良い曲書かなあかんなとは思うけどね。

-- 正直だなぁ(笑)。まあ、たしかに今作にずば抜けた曲があるかって言われたらそうではないと思う。だけど、作品としての全体的なクオリティはすごく高い。

うん。本当にムダがなくて、「この曲なければいいのに」っていうのもない。最初から最後まで楽しく聴けて、「もう1回聴こう」って気持ちになれる。「THRASH'EM ALL!!」(1stアルバム)って全曲一緒みたいな潔さがあったじゃん? あれに近い空気感が今回もあるよね。

-- ああ、それは思った。あのアルバムと似たような尖り方をしてるよね。

今回は1stとピザデビューの2nd(「RAZORS RISING!!!!」)の間だと思ってる。ピザから初めてリリースする時にこのアルバムを出せてたらもっと売れてたよ(笑)。

-- あっはっはっ! ところで、今回はきっちゃんと一緒に作った曲がチラホラあるみたいだけど。

ここ何作かは、自分で打ち込みとギターで作ったデモ音源を元にスタジオでみんなと合わせるやり方をしてたんだけど、今回は弾き語りで出来たものからドラムと2人で何曲か作ってみたんだよね。今までは時間がかかるからそういうやり方は嫌だったんだけど、宅録のデモから作るのにも時間がかかるようになってきてさ。それだったらスタジオでパッと合わせた時のいい感じを拾って作ったほうが曲自体も良くなりそうだなと思って。そういう作り方をしたのが、「WE UNITE」と「素晴らしいパンク」と「START TODAY」。

-- どれもメロディが強い曲っていうのが面白いよね。きっちゃんと一緒に作ったって聞くとチョッパヤな曲になりそうなイメージだけど。

そうそう。「WE UNITE」は、広島土砂災害のチャリティライブで初めて弾き語りをやったんだけど、その練習をしてるときにできた曲なんだよね。それで、「この曲はすげぇ良いからバンドでも使おう」と思ってきっちゃんを呼んで作った。

-- 1、2曲目もそうだけど、今回はキーになる曲が多いよね。

うん、今回はけっこう多いかも。だから逆に飛び抜けた曲がないって印象になるのかも。

-- ああ、どれも平均点が高過ぎて。

頭から8曲目ぐらいまでの曲順なんて特に自信満々だからね。「良い曲から順番に入れてけ!」みたいな(笑)。

-- 後半も好きだけどな。

実は後半の方がレイザーズらしいんだよね。今までやってきたことの集大成みたいな。

-- ひとつ気付いたのは、「いかにもレイザーズだな」って感じる曲ほど、タイトルに“NINJAH” とか“PUNK”とか“THRASH”っていう、レイザーズっぽいワードが入ってるという。

あはは! そういう言葉って何回も使わない方がいいんだけどね(笑)。

-- でも、それもレイザーズらしさだと思う。あと、リフでいうと、「THRASH IT UP」が好き。

このリフは独特ないなたさがあるよね。

-- ケンジコ自身も「まだこんなリフが出てくるか」って言ってたけど。

この5年7ヶ月の間に4、50曲は作ってると思うんだけど、その中から勝ち残ったリフとメロディだから。アンガス・ヤング(AC/DCのギタリスト)も俺のリフの作り方を見習って欲しいよね! あっはっは!