当サイトは、ブラウザのJavaScript設定を有効にしてご覧ください。

MEANING 10th Anniversary-Special Interview Vol.01-

 

Vol.02 »



--なるほど。で、その約1年後YOKKUNが加入します。YOKKUNはどういう経緯で加入したんですか?

YOKKUN「2005年の年末に入りました。MEANINGが始まったころくらいに(HAYATOたちが働いていたライブハウスと同じ系列の)渋谷TaU kitchenに入って。一緒に働いていたので、MEANINGはずっと見てました」

KAWAGUCHI「当時、MEANINGの練習をTaU kitchenでやってて、YOKKUNは“PAの練習をしたいから”って俺らの音を出してくれてたんだよね」

YOKKUN「そうです。バンドじゃなくてPAをやりたくて上京したので」

--当時PAとしてMEANINGを観ていたときは、MEANINGに入りたいと思ってたんですか?

YOKKUN「いや、別に……。一緒にいるのは楽しかったんですけど、加入するとは思ってなかったです」

HAYATO「俺はそのころYOKKUNのいるTaU kitchenにヘルプで入ることが少なかったからあまりYOKKUNのことは知らなかったんだけど、KAWAGUCHIくんがある日突然YOKKUNを連れてきたの。で、俺は“あの子はどこの子?”って(笑)」

YOKKUN「で、俺はギターを一応弾けたから…… “ギターはもういるけど、今度一緒に音合わせてみる?”みたいな話になって」

HAYATO「でもKAWAGUCHIくんが誘ったときは首を捻ってたんだよね。“ギターはなぁ、キーボードで入ろうかなぁ”みたいなことを言ってて、KAWAGUCHIくんが“そんなしょうもないことを言うなら別にいいよ。ビビってんだったらいいよ”って(笑)」

HAYATO「で、年末にKAWAGUCHIくんがブッキングしている30バンドくらい出るイベントにMEANINGも出るから、そこをお披露目ライブみたいな感じにしようと。そこでトリプルギター編成になった」

YOKKUN「初ライブは楽しかった。ステージ上だと素になれるというか、東京に来て間もなくて仲のいい人も少ないなかで、やっと自分の居場所を見つけた気がしました。バンドって楽しいなって思ってきちんとやろうと。でもそのときは、月1回ライブをやるかやらないかだった」

HAYATO「うん。どうもMEANINGっておふざけバンドみたいな扱いをされてて、あんまりライブに誘ってもらえなかった。それで一回KAWAGUCHIくんに“やるからにはマジでやりたいんですけど”って相談して」

KAWAGUCHI「ふざけてるつもりは全くないんだけどね」

--それは残念ですね。でも当時から定期的にデモを発売したり(現在は完売)、イベントを開催したりとマイペースながらも本腰を入れていた印象なのですが、なぜおふざけバンドと思われていたんだと思いますか?

HAYATO「それぞれ他のバンドをやってたからかなぁ。KAWAGUCHIくんとINOMANはSethの前身バンドをやっていたし、俺も当時やっていた別のバンドで忙しかったし、MEANINGとしてはあんまり声をかけられなかった。あとは……単純にあんまりカッコよくなかったのかも」

KAWAGUCHI「そうかもね。でもそういう状態が続いていたけど、A.O.Wと出会ってからたくさん声をかけてもらうようになっていった」

--A.O.Wとは2007年に合同企画を行ってますよね。

HAYATO「当時同期みたいなバンドはいなかったし、先輩たちからは相手にされなくて。A.O.Wと一緒に頑張っていこうみたいな空気ができてきて。合同企画をやったり、一緒に先輩のライブにお邪魔して恐る恐る声をかけさせてもらったり、そういうことをやってて。でも……当時はなかなか相手にされなくて “俺、悔しいです!”ってKAWAGUCHIくんに言ったのを覚えてるな。そのとき敬語だったことまで覚えてる」

--それはすごく悔しいと思う。その状況を打破するために、どんなことをしたんですか。

HAYATO「俺とKAWAGUCHIくんがハードコアを好きって理由だけでいわゆるそういうシーンにどっぷり浸かるのはどうなのかなって話をして。当時はジャパニーズハードコアのシーンに憧れが強かったし、そこの人たちに認めてもらいたいという気持ちがとにかく強くて。もっと言うと、そこのシーンに入りたかった。でもそこに一回入ると外に出れないし、仮に外に出たらもう戻れないじゃないですか。せっかくバンドをやってるんだから……セルアウトと言われても良いから、いけるところまでこのスタンスでやってみたいねって。で、A.O.Wのそうちゃん(Vo.ソウイチロウ)に“MEANINGはやりたいことが明確になったから動き出します”と話して。そこからMEANINGが変わってきた」

INTERVIEW BY 逆井マリ
Vol.2 へ続く



 

Vol.02 »