-- あと先輩バンドとも多数対バンしていますが、いい影響を受けていますか?
M やっぱりKen Bandのツアーに参加したことですかね、一番刺激になったのは。それこそ数十人の前でしかライヴをやったことのないやつらが、急に200~300人の前でライヴをやるわけだから。でもバンドをやれない期間が長かったから、いろいろ試行錯誤できたところがあって。いい刺激になりましたね。
-- Ken Bandのツアーでは何ヶ所くらい一緒にまわったのですか?
M 一緒に計11本行きました。横山健さんは多くを語らないけど、やっぱりレーベルの社長が現役でやっているレーベルって少ないじゃないですか?背中で語る部分が多くて。やっぱり刺激になりますね。
-- 背中で語っていましたか?
M 語りますね~、あの人は。生き様を語るね~と思った(笑)。一緒にご飯を食べに行ったり、2人きりで話したり、メンバーを交えて話すのは不思議な感覚でしたね。こんな感覚になれることがあるんだなって。
F すごく印象的だったのが、「新しい景色を見せてくれよ」と言ってくれたこと。
M 「新しいところへ連れていってくれるんじゃないかな、WANIMAは」って。
N 僕もやっぱりその言葉ですかね。同じギタリストなので、アドバイスの一言、一言が刺激的ですね。
F 一番分かりやすいよね、ライヴを観るのが。
N そうだね。
M もしバンドをやっていなかったら、「あなたやっていないじゃないですか?」と言えるじゃないですか。でもあの人は現役でやっているので。
-- それ以上の説得力はないですものね。
F そうですね。ただただ刺激的です。
-- そういえばPIZZA OF DEATH RECORDSで初めてマネージメント契約を結んだバンドとなりましたが、その経緯は?
M 何回もレーベルのスタッフさんがライヴを観に来てくれていて。
F それで話が進んでKen Bandと一緒にツアーをまわってみようと。最初は1本だけだと聞いていたんですけど、蓋を開けたら4本になっていたという(笑)。
-- 急に一緒にまわることになったんですね。
F だからお客さんはこいつら誰だ?みたいな目で見ていましたよ。
M 実は他のレーベルからも誘われていたんですけどね。
-- その中でもPIZZA OF DEATH RECORDSは熱心に声をかけてくれたと。
F ライヴにも熱心に足を運んでくれていたから。
M マネージメントの話が出ても、最初はピンとこないじゃないですか?何も知らないから。でもスタッフさんの熱心さや気持ちが俺らに伝わり始めていて、一緒に頑張っていくことになったんです。
-- 全て委ねているのですか?
F 最初はそうなのかなと思っていたんですけど、自分たちと相談してやってくれるので。
M 一緒になってやってくれる。曲も自分たちの好きなようにやっていいと言われていて。ああだこうだ言われるのかなと思っていたんだけど、任せるところは任せてくれますね。
-- 自分たちでやれることって限られているじゃないですか?でもいろいろな繋がりがあるところだと、もっと幅広い活動ができるし。自分たちの世界が広がったことを実感していますか?
M 徐々にこういうインタビューとかも増えてきて、WANIMAが世の中に広まってきているんだなって実感しています。
-- もし自分たちにマネージメント能力があれば、何年間もくすぶっていなかったかもしれないですけどね。
M そこなんですよね。もうちょっと自分たちに知識があれば苦労しなかった(笑)。でも苦悩の期間があったからこそ、今があるって信じていますよ。
Interview by 中沢純
Vol.3 へ続く