-- そしてライヴではデモテープを手売りで売っていたそうですね。4000枚くらい売ったとのことですが、これ、手売りでは結構すごい数ですよ。
M もう押し売りですよ(笑)。1枚目が2曲入り、次に4曲入り、3曲入りの順番で出したんです。1枚目は前のドラムが叩いていて、2枚目から藤くんが叩いているんです。
F 2枚目のときに初めてツアーをやって。3枚目のときは東名阪のみのツアーでしたね。
-- ライヴを観たお客さんは大体買ってくれた?
M そうですね。買ってくれたんじゃないですかね。会場限定で売っていたのが良かったのかなと。
-- こんなにCDが売れないと言われている状況の中で、手売りは可能性がありますね。
M はい。そこのいやらしさをPIZZA OF DEATH RECORDSが汲み取ってくれたのかな(笑)。
-- デモに入っていた曲で、今作にも収録されている曲は?
N たくさんありますよ。「雨あがり」、「昨日の歌」、「つづくもの」、「1106」は今回のミニアルバムにも収録されています。
-- 当時から今作のベースとなる楽曲はできていたんですね。
M はい。なんの指定もなく、PIZZA OF DEATH RECORDSが自由にやらせてくれたので、いいものができました。
-- ライヴではどんなバンドと対バンをしましたか?
M それこそメロディックパンクのバンドとか。でもたまにヒップホップのイベントに誘われることがあって。そういったイベントのお客さんでも違和感なくやれたんです。俺たち、どこにいってもやれるんじゃないのかなって自信がつきました。ジャンル問わず、人がいる場所だったらという感じで。
-- そのイベントでバンドはWANIMAだけ?
M だけでしたね。バンド枠みたいな。
-- ノリが全然違ったでしょう?
M 違いますね。お客さんへ「チューニングって知っていますか?」という問いから入るから(笑)。「僕が弾いているのがベースです」というところから。
-- 完全アウェーなステージだったんですね。
M WANIMAは"はじめましてのお客さんとどれだけ距離を縮められるか"をテーマにしているところがあるので。アウェーなほど楽しめるのかもしれない。
-- アウェーは楽しいですか?
F うーん、半々ですね。
M もちろんお客さんの気持ちをもっていけなかったときは、1~2曲で帰ろうかな、と思うこともありますけどね(笑)。