--それと1stフルアルバムの予定が気になるところです。
M まだ未定ですけど、曲はいっぱい作っていますよ。新曲でもワンチャンを狙う、という。ずっとワンチャンでしたね、休む暇なく。でもなんか追われている感を出したくなかったんですよ。音楽をやりたくて、東京に出てきたので。曲を作って、歌詞を生み出す、という苦しみはあるんですけど、出たときの達成感が半端なくて。今後も曲はいっぱい作っていきたいですね。
--曲がいっぱいできる、ということはバンド活動が好調であることの証ですよ。SNSに載せている写真なんかを見ると、現状がすごく充実しているんだなと感じますし。
M そうですね。常に同じものを見ようと心掛けているので。飯を一緒に食うときもそうで。若干、藤くんが飯を食ったあとに一人で出たり、単独行動をしていたんですけど、最近、注意するようになったんです。
F ちょこちょこ怒られていたので。すみませんって(笑)。だから最近は3人で行動しますね。
M 競技でもなんでもそうですけど、強いチームって、みんな同じものを見て、行動を共にしているじゃないですか?強い奴らのポイントはそこだと思うんですよね。俺が好きなバンドの行動を見ていても、みんなそうだったので。10-FEETやマキシマム ザ ホルモンもそうですし。
--今はほとんど一緒にいる?
M まあ、ライヴがあるときには。光真と俺は保育園からずっと一緒なので、一緒にいることが嫌なんですけど。
N まったく同感です(笑)。
F (笑)。
--なんか照れくさい、という感情なんでしょうか?
M 照れくさいというか、逆ですね。もうどうでもいい、という(笑)。意識するとイライラするんですけど、どうでもいいなと。でもWANIMAとして闘う以上、必要な存在なので、うまく利用しなくてはいけない(笑)。その中和剤が藤くんなので。いいバランスですよ。
--一つのチームとして着実に強くなってきていると。
M そうですね。あとレーベルの社長である横山健さんのたまに言う言葉に勇気付けられたり。俺たち、ちょっとはシーンを驚かせる存在になれるんじゃないかなとワクワクしています。
--健さんからバンドとしての心得みたいなものを教わっているのですか?
M あの人は背中で語りますから。
F たまに教えてくれますけどね。事務所とかでみんなで話したりするので。
M やっぱりシーンにずっと残っているのは、本物の人たちばかりなので。何が本物か、というのを目でも耳でもお客さんに分かってほしいので。それは責任をしっかり持ってやらないと。お前、インタビューで偉そうなことを言っていたけど、結局偽物やんって言われたら嫌なので。
--今は本物になるための途上なんですね。山で例えると何合目くらい?
M まだ全然ですよ!
F まだ入り口くらい、もしくは家の玄関を出たばっかりです(笑)。
M 俺たちはもっとやれると思っているので、現状に全然満足していないです。健さんとか人間としての深みが全然違うので。あの人、どれだけコクあるねん、みたいな。
F どんだけ出汁出るのって。
M どんだけ出汁出すの!兄さん!みたいな(笑)。光真は健さんから盗めるものは盗もうと、いろいろ計画を立てているので。
N ギターについていろいろと指導してもらっています。
M 健さんがギターを触っている時間が半端ないですもの。ずっと弾いているんですよ。ああいう人を見ると、本当に好きなんだなと。
N 見習うべきところがいっぱいありますね。
M これからの光真のギタープレイに注目ですよ。
--そのギタープレイを直に見ることができるライヴですが、この夏はフェスへの出演が目白押しですね。
M フェスは10本近く出演しますね。期待をいい意味で裏切って、台風の目になってやろうと。この夏は蝉よりうるさく鳴いてやろうと思っていますよ!
INTERVIEW BY 中沢純