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2013年11月、1stフルアルバム『New Neighbors』 を引っ提げて、颯爽とシーンに姿を現したember。Ken Bandでも冴え渡るギタープレイでファンを魅了し続けるMinamiがヴォーカル&ギター、WRONG SCALEやivory7chordsの中心人物として活躍したTsuyoshiがベース&コーラスという、インディーズ・シーンでは知らぬ者がいないほどの 手練が集まったこともあり、”遅れてきた超大型新人”として注目を集めたのは記憶に新しい。だが、その 後はそれぞれがKen Bandをはじめとする多方面での活動の兼ね合いやドラマーの 脱退・新加入を経験したということもあってか、飛び入りも含み、それなりにライヴはするものの、決してハイペースとは言えない様子。フェード アウトすることはなくとも、適度なスピードで活動を進めていくのかと感じていた人も多いはず。
だが、昨年 秋から始まったKen Bandのツアーで飛び入りライヴをする際にサポートドラムと して参加したthe aroundsのGenkiが正式加入。そのライヴでは新曲も披露 していたが、バンドはピッチを上げ、なんと約2年6ヶ月ぶりとなる新作、2ndフルアルバム『Not Just Talk』を完成させた。バンド自身 がオフィシャルTwitterで「今年一番の”ROCK”ア ルバムができました!たぶん」と語っているが、その言葉に違わず、パッと聴いただけでも「きたか!」と思わず膝を打つ人も多いだろう。所々に パンキッシュなアレンジは纏いながらも、その芯となるのは80’sや90’sを彷彿とさせる良質なロック。

加えて、知り尽くしているからこそ、適度に肩の力を抜 き、心地よいサウンドをシンプルに構築している見事さが素晴らしい。冒頭を飾る 「Do It For You」ではイントロだけでもニヤッとしてしまうほど、バンド の持ち味を存分に発揮し、90年代初頭の西海岸メロディック的なアプローチに心が踊る 「There Goes My Heart」、絶妙なテンポ感でグッドメロディーを響かせる「Sugar Devil Girl」、ゆったりと語りかけるようなヴォーカルとアレンジワークに酔いしれる「You Don’t Have To Tell Me」、ライヴでの躍動っぷりが目に浮かぶ「So Far So Good」、余計な装飾は排除し、アコースティックギターで弾き語る「Superhero」といった奥深さも披露しつつ、感情表現豊かな歌のニュアンスとツボを押さ えまくったコーラスのマッチングが秀逸な「There Will Never Be Another Tonight」等、全12曲が収録。

あの時代のロックをリアルタ イムで触れた人にとっては新鮮さを感じながら青春時代を追体験できるであろうし、改めてこういったサウンドに触れた人は驚きと共に胸が締めつ けられるような甘酸っぱい高揚感に浸れるはず。たしかに、 それぞれのキャリアはありつつも、作品としては2枚目、しかも新体制になった第一歩に なる新作。グッと深みを増すことは当然と言えば当然かもしれないが、『New Neighbors』 を踏まえて、そこから進化したemberというバンドが持つ潜在能力が遺憾なく発揮さ れており、これまでのファンにとっても大いなる驚きがあるだろう。また、こう いったメンバーだからこそ、今後のライヴで新曲たちがより一層の輝きを増すことはもはや確実。”遅 れてきた超大型新人”のこれからの歩み、要注目すべきであることは間違いない。


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