(Thu)
京都 MUSE
GUEST: KUZIRA
- ※ 小学生以下入場不可
Ken Yokoyama 「The Golden Age Of Punk Rock」の発売を記念して、レーベルキャンペーン「PIZZA OF DETH キャンペーン2024」の開催が決定!
キャンペーン対象店舗にて、2024年10月16日発売のKen Yokoyama「The Golden Age Of Punk Rock」とキャンペーン対象商品を1枚の計2枚を同時に予約購入の方に先着で「PIZZA OF DEATH折り畳みミニコンテナボックス」をプレゼント致します。
これまで実店舗でしか開催されていなかったレーベルキャンペーンが、Amazon(CD商品のみ対象)、タワーレコードオンラインでも開催が決定した今回のキャンペーン、この機会をお見逃しなく!
8月22日(木)19:00~10月20日(日)23:59まで
■タワーレコードオンライン / タワーレコード全店
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[PIZZA OF DEATH折り畳みミニコンテナボックス]
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京都 MUSE
GUEST: KUZIRA
LiveHouse 浜松窓枠
GUEST: KUZIRA
YOKOHAMA Bay Hall
GUEST: KUZIRA
Zepp DiverCity
GUEST: SHANK
全公演共通前売4,800円
―― 横山さん自ら書かれたライナーノートによると、THE STAR CLUBが1987年にリリースした『GOD SAVE THE PUNK ROCK』という70’sパンクのカバーアルバムが、『The Golden Age Of Punk Rock』を作るインスピレーションの1つになったそうですね。THE STAR CLUBは『若き暗殺者』とか『SHUT UP』とか、高校生の頃よく聴いていたので、彼らの名前を目にして、とても懐かしかったです。
そうなんですか。
―― 当時、新宿LOFTがまだ小滝橋通りにあった頃、ライブを見に行ったことがあるんですけど。
へぇ~。
―― 前座のALLERGYが終わって、THE STAR CLUBが出てきたら、観客が盛り上がりすぎちゃって、後ろからどんどん押されて、前のほうからステージに上がらざるを得ない状況になっちゃったんですよ。そしたら「演奏できるか!」ってメンバーが怒って、2、3曲やっただけでライブが終わっちゃったんです。
そのエピソードは聞いたことがありました。THE STAR CLUBだったんですね。
―― ご存じでしたか。今思えば、ステージとフロアの間に柵もなかったし、「下がってください!」って言うスタッフもいなかったし。
だって、当時はそういうセキュリティ云々がまだ整備されていない時代ですもんね。
―― 最後にドラムのNO FUN PIGさんが怒鳴りながら、ビールか何かの缶をフロアに投げつけたっけとライナーノートを読みながらそんなことを思い出しました……といういきなり余談、それも僕個人の思い出を喋ってしまってすみません。
でも、僕の口からTHE STAR CLUBの名前が出てくるって意外かもしれないですよね。
―― そうかもしれません。
やっぱりHi-STANDARD時代から海外のバンドとコネクトしているイメージがどうしても強いと思うし、自分自身でもTHE BLUE HEARTS以外の日本のバンドの名前を引き合いに出したという記憶はあんまりないんですよ。全然ないってことはないですけどね。エレファントカシマシとか、好きなバンドはいたんで。
―― THE STAR CLUBのメンバーとは面識はあるんですか?
一緒にライブしたことはないですけど、THE MAD CAPSULE MARKETSのサポートをやってたギターのTORUxxxさんとは、会えばちょこっと話します。ボーカルのHIKAGEさんは僕らが使っているスタジオにたまにいらっしゃるんですよ。1年に1回、会うか会わないかですけど、お会いした時はご挨拶させていただきます。
―― なるほど。興味深いお話が聞けました。さて、今回、90’sパンクのカバーアルバムをリリースする動機や理由については、前述したように横山さんがご自身でライナーノートに書かれているので、ここでは改めては訊きませんが、代わりに横山さんと90’sパンクの出会いについて教えてもらえないでしょうか? もしかしたら、これまで何度もお話されているかもしれませんけど、この機会に改めて聞かせてください。
僕は1991年にハイスタを結成したんですね。その時、自分達の発想で、当時どことも似ていないと思えるようなパンクを鳴らし始めたんですよ。だから、90’sパンクのバンド達との出会いってなると、また別の話ですけど、90’sパンクそのものとの出会いって、ちょっとファンタジックな言い方になるけど、たぶんハイスタで初めてスタジオに入った瞬間じゃないですか? 今回のカバーアルバムにラインナップされている中には、当時すでに活動していたバンドもいるけど、僕が知ってたのはSnuffだけでした。
―― つまり、自分達で新しいスタイルのパンクを鳴らし始めた後に今回、カバーしているようなバンドも聴くようになったわけですね。どんなところに魅力を感じたのか聞かせてもらおうと思ったんですけど、同じようなことをやっているバンドが他にもいるんだという感覚もあったのではないですか?
そうですね。まだ形になってないバンドも含めて、同時多発的にそういう音楽的なアイデアを持った若者がいっぱいいたんでしょうね。僕達はメンバーそれぞれに別々のビジョンを持ってたんですよ。ツネちゃんからはそんなに聞いたことはないけど、ナンちゃんはちょっとイギリスのビートバンドっぽいことをやりたがってましたね、元々は。僕はちょっとアメリカンなスラッシーなものをやりたかった。ハイスタはそれの掛け合わせだったんですけど、ツネちゃんは結成当時まだ2ビートがあんまり叩けなくて、「そこにさ、1個バスドラを入れたらどうなる?」とかって僕らが言いながら、練習してました。Dischargeの、いわゆるDビートってものはこの世に存在してたんですけど、そこにキックをもっと多く入れるビートは、今ではもう誰でもじょうずにできると思うんですけど、当時はまだなかった。なので、自分達で開発して、ギターのストロークも、僕はもうBPMが速いと、ダダーダ・ダダーダって弾くんですけど、それってズンダズンズダン・ズンダズンズダンの省略形なんです。そういうことを、こうやったら速く弾けるんだとか、こうやって弾けばいいのかとか、自分達で発見していったって感じなんですけど、たぶん世界中のバンドが同じような経験をしたんじゃないかって気がします。もちろん、DESCENDENTS、NOFX、Bad Religion、Snuffといったちょっと先輩のバンドは別ですけど、すごくおもしろい経験をしたと思うし、今でもいろいろなことを憶えてますね。
―― そういう新しいパンクロックのスタイルを広めて、定着させたという自負もあるし、そういう90’sパンクがもう一度盛り上がってほしいという思いもあるしという。
いえ、盛り上がりに関しちゃ、それはそんなに思ってないんですよ。言ったら、メロディックパンクってもう古すぎて失笑されちゃうぐらいの音楽だと思うから、90’sパンクにとって、いい時代がもう一度、来るとは思ってない。だから、それは考えてないです。でもまぁそれもわかんないですよ?僕は80年代末の、時代遅れすぎてパンクが好きとは恥ずかしくて言えない時期を体験してますから。期待はしてませんが、なにが起こるかはわかんないですよ。ただこのアルバムに関しては、少なくともKen Yokoyamaの、ハイスタではなくてね、Ken Yokoyamaのルーツには、こういうバンド達がいるんだよってことは、僕達のライブに来るお客さんには教えてもいいんじゃないか。そんな気持ちで作りました。実は僕もどっぷりこの中の人間なんですよ。だって、今回のアルバムでカバーしたバンド達と鎬を削ってきたわけだから。
―― あー、そうか。そうでしたね。
僕らがいい時代を過ごした90年代の音楽って、こんなにかっこいいんだぜって気持ちは当然ありますけど、この楽曲達をこういうまとめ方して、世の中にぽんって提示できるのは、僕しかいないっていう自負もあります。他人では出ない説得力があるんじゃないかって思います。
―― なるほど。今、Ken Yokoyamaのライブに来ているお客さんの中にももしかしたら、90’sパンクを聴いていない人達はいるかもしれない。そういう人達に90’sパンクを聴いてもらって、どんなふうに感じてほしいと考えていますか?
Ken Yokoyamaというバンドの源流がここにあるということを伝えたいんです。そういう行為って、最近、少なくなったと思うんですよね。インタビューで語ることはあっても、こうやって作品としてバンと力強くステートメントとして出すことってないと思うんですよ。そこを見てもらいたい。つまり、僕としてはお客さんに音楽をディグってもらいたいんです。だから、今回のアルバムに対して、どう思ってもらいたいかということよりも、その行為を誘発することのほうが大事と言うか。
―― それはライナーノートにも書かれていらっしゃいましたね。
だから、このアルバムを聴いて、あらぬ方向に行っちゃってもいいんですよ。
―― あらぬ方向、ですか?
どういうことが考えられるかな。そうだな。たとえば、Less Than Jakeの曲がかっこよかったと聴いた人が思ったとするじゃないですか。
―― はい。
それで、これはスカコアって言うんだって知って、そこからスカコアを聴きあさって、そのうちにオーセンティックなスカにハマっちゃって、2トーンの人間になっちゃってもいいんですよ。とにかく、そんなふうに音楽を芋づる式にディグって、自分のカルチャーとか、ライフスタイルとかをもっと音楽主導で作っていってもらいたいんです。
―― 最近、サブスクの影響なのか、音楽を聴きながら、何て言うのかな。横には広がるんですけど、深くルーツを辿っていくみたいな聴き方があまりされていないような気がして。
僕もそう思います。文章としてもないんですよ、最近は。昔はミュージシャンのインタビューでも、音楽評論家の文章でも必ずと言っていいほど、古い音楽と紐付けるところがあったんですけど、今はそこがすごく軽視されてると思うんですよね。そもそも、みんな、自分の好きなバンドのルーツがどこにあるのか気にしてないでしょ。たとえば、最近人気のバンドって言ったら誰がいるかな。うーん、サバシスターしか思い浮かばない(笑)。海外でもいいか。じゃあ、たとえばMåneskinって日本でも人気があるじゃないですか。でも、彼らがどういった音楽を好んで、現在のサウンドやアティチュードになったのかってことは以前のバンド達ほど注目されてないですよね。
―― つまり、自分の好きなバンドのルーツをディグるような音楽の聴き方が日本における音楽の聴かれ方を豊かにすると横山さんは考えている、と?
はい。これは音楽に限らず、当然のことだと思いますが。みんなそんなにヒマじゃないと思いますけど、そういうものを1人1人がやるべきなんですよ。音楽が好きだと言うのならば。
―― SNSでバズっている音楽だけを聴いているだけではもったいない、と。
TikTokか何かでビュッと使われて、それに合わせて踊って、何万回再生とか、そんなんで喜んでんじゃねえよって思いますけど、それがその人達の楽しみなら、別にいいんですけどね。
―― いや、本当にそうなんですよ。別にいいんですけどね(笑)。ただ、少なくともKen Yokoyamaのファンには、さっき言ったような音楽の聴き方をして、そこに何らかの哲学を見つけてほしい。そういう思いを込めたカバーアルバムだ、と。
そういうことですね。
interview by 山口智男
Vol.02へ続く...
―― ところで、選曲はMinamiさんとおふたりでされたとライナーノートに書かれていましたが、もうちょっと具体的に教えてもらうと、横山さんとMinamiさんで、せーのでそれぞれに10曲ずつぐらい出して、そこから絞っていったんですか?
いえ、まず僕から投げかけました。1バンドずつ「このバンドのこの曲はどう?」っていうふうに。そこから、「いいですね」とか、「でも、そのバンドだったら、その曲じゃなくないですか?」とか、「このバンドはどうですかねぇ?」とか、そういうやり取りをしながら決めてきました。
―― それである程度出揃ったところで、JunさんとEKKUNさんにも意見を聞いて、という流れですか?
でも、JunちゃんとEKKUNには日常的に、「このバンドどう?」「このバンドのこの曲どう?」って聞いてました。Junちゃんは知らない曲が何曲かあったんですけど、あの人は好奇心旺盛だから、何でもトライしくれるんですよ。ただ、Junちゃんの一言でやらなくなった曲もあったな。
―― ライナーノートにも書かれていましたね。それも含め、選曲の作業は楽しかったですか?
うん。やっぱり楽しかったですね。好きな曲ばかりなので、けっこうワクワクしてやりました。
―― たとえば、90’sパンクを代表するGreen DayとThe Offspringが入っていないのは、横山さんの趣味ですか?
いや、実はですね。The Offspringはトライしたんですよ。
―― そうだったんですか。
でも、キーが高すぎて、歌えなかったんです。Dexterって声が高いんですよ。曲を選べば、歌えたかもしれないけど、僕のやりたかった曲は、どれも高すぎて。バンド内でも、それこそThe Offspring、Green Day、あともう1つblink-182をやることに対して、どう受け止められるか、すごく議論したんです。その中でThe OffspringとGreen Dayは消えていってしまったんですけど、The Offspringはやりたかったですね。
―― すみません、どう受け止められるかというのは?
彼らってめちゃめちゃ売れたじゃないですか。その3バンド、特にGreen Dayを入れるかどうかで捉えられ方が違うと思ったんです。たとえば、「これが入っているから買おう」って人もいれば、「このあたりやっちゃってんだ。要らねえな」って人もいると思うんですよ。
―― あー、パンク好きはそういう人が少なくなさそうですね。
ただ、主観で考えても、The Offspringは僕、意外と好きなんですよ。だから、やりたかったですね。
―― バンドで合わせて、ボツになった曲もあるそうですね?
Pennywiseがハマらなかったですね。かっこよくならなかったんですよ。僕らのビート感では。彼らにしか出せない独特なものがあるんでしょうね。
―― Ken Yokoyamaにハマるハマらないは、1回合わせるとわかるんですか。それとも何回かトライするんですか?
何回かトライしましたよ。The Offspring、Pennywiseも2、3回はトライして、iPhoneで録って、帰ってから聴いて、やっぱりダメだこりゃってなっちゃいました。
―― 演奏はできているはずなのに、なぜかかっこよくならないことってありますよね?
Pennywiseはすごくそれ感じました。Pennywiseを見てると、かっこいいのに、なんで俺達がやると、こんなかっこよくないんだろうって。もう、何なんだろうな。
―― 他にボツになったバンドってありましたか?
いい曲を探せなかったという理由でStrung Outが候補から外れました。候補に上がった曲やバンドは他にもいっぱいあるんですけど、あと、もうちょっと曲数を増やせれば、入ってきたけど、16曲に絞ると割愛せざるを得ないってバンドもいくつかありましたね。
―― メロディックパンクのみならず、スカパンク・バンドの曲も入っていますね。
スカパンクと言えば、僕はThe Mighty Mighty Bosstonesなんですよ。彼らが一番好きで。でも、あのバンドもボーカルが独特じゃないですか。しかも、僕が一番好きな曲がちょっと地味なんですよ。それで外れました。でも、スカパンクは僕がすごくやりたかったんです。
―― あ、Minamiさんじゃなく?
はい。僕がすごくやりたくて。スカパンクはやっぱりMinamiちゃんがKEMURIをやってたということもあって、その文脈的にもどうしてもやりたかったんですよね。でも、Bosstonesはホーンがないと様にならないってことになって、じゃあスカパンクで一番でかいバンドは何だ? Less Than Jakeだろってなって、Minamiちゃんに曲を選んでもらいました。
―― でも、Less Than Jakeもホーンが入っているじゃないですか?
うん、そこは曲を聴いて何とかできる自信がありました。たぶん、Less Than JakeのホーンアレンジはBosstonesとか、Voodoo Glow Skullsとかに比べて、ちょっとだけ地味な気がするんです。もうちょっとバンド寄りなんですよ。だから、ホーンが入ってなくても成立するような気もして、これなら行けると思いましたね。
―― 変態チックな曲がけっこう入っているところは、Ken Yokoyamaならではなのでしょうか? たとえば、The Vandalsの「It’s A Fact」とか、ALLの「Crazy」とか。The Suicide Machinesの「Break The Glass」もかっこいい曲なんですけど、イントロのギターのコードリフが……。
変拍子ですもんね。
―― しかも、ブレイクが入るじゃないですか。なんで、こんなアレンジするのかなって。Lagwagonの「May 16」もポップなんですけど、リズムアプローチが何か変じゃないですか。
リズムの拍の回数がものすごい不思議なんですよね。
―― なんだかプログレみたいで。
そこはやってみて気づく感じです。「この曲、めんどくせえな」って(笑)。でも、「おもしろいじゃん」って超えていきましたね。そういうところは後々、Ken Yokoyamaで新曲を作る時に絶対生きると思うんですよ。僕らが発想できないアレンジを今回たくさん演奏しながら体験したので、「こういうフィーリングを出せないかな」って会話がバンド内で成立するじゃないですか。そういう意味でも、演奏するのはすごく楽しかったですね。
―― さっきThe Offspringのキーが高かったとおっしゃっていたということは、カバーするとき、キーは原曲に合わせたということですよね?
そうです。すべて原曲通りにやりましたね。
―― アレンジも原曲に、ほぼ忠実にやっていますが、そこはカバーする上で最初に決めたことだったんですか?
そうですね。大幅なアレンジはしないでおこうと思いました。大幅なアレンジをするぐらいなら、オリジナルを作ったほうがいいんじゃないかって気が90’sパンクに関してはしちゃうんですよ。90’sパンクのカバーをいっぱい聴いたんですけど、リズムのパターンが違ってたりするちょっと妙なアレンジのものを聴くと、曲の良さが壊れちゃってるなって感じることがけっこうあったんです。曲の良さ伝えるなら、そのままやるのが一番だろうって。
―― アレンジはもちろんなんですけど、プレイの手癖みたいなものも再現していますね。たとえば、The Vandalsの「It’s A Fact」のギターソロの弾き始めの音は、なんだかミストーンっぽいじゃないですか。
あー、あれもそのまま再現してます。あれはMinamiちゃんなんですよ。
―― じゃあ、そこもこだわりの1つとして?
やってるとね、おもしろくなっちゃうんですよ。これって何だろうって探る行為が。だから、大体そのまま、僕達が聴こえるようにやりました。
―― 「It’s A Fact」は演奏が終わった後にちょっとだけ鳴るピッて音も入っていて。
入ってましたっけ?
―― はい。
たぶんね、エンジニアも一緒になって、再現性に努めてたので、「何か入ってますよ」って言って、何かやったかもしれないですね。そう、だから、エンジニアと僕らの間で「ここにこういう音が入ってますけど、やったほうがよくないですか?」「そんなもん要らないよ」って会話もありましたよ。
―― そんなふうに原曲に忠実に演奏しながら、それでもそれぞれのプレイの癖みたいなものが滲んでしまうところがおもしろいと思いながら聴かせてもらったんですけど、どの曲もテンポは若干上がっていますね?
そうですね。BPMは全曲少しずつ上がってるはずです。
―― それは今の時代に合わせてということですか?
いや。単純に僕らの趣味と言うか、僕らがぴったり来ると思うテンポと言うか。原曲通りにやると、どうしても遅く感じちゃうんですよ。なので、僕達の演奏でスリリングな感じにするには、BPMを上げるのが、全曲正解でしたね。
―― ギターのストロークのニュアンスにしても、音色の作り方にしても原曲に比べ、タイトでエッジが立っているという印象でした。
アレンジで言うと、おもしろい発見があって。バンドによってはベースラインのスケールがハズれてたりとか、案外めちゃめちゃなアレンジ多いんですよ。これってちゃんとわかってないまま録ったなっていうのが。たぶん、どのバンドも20代の頃の曲だと思うんですよ。もしかしたら10代の頃の曲もあるかもしれないけど、ここ、本当はこうじゃないよね、メジャーとマイナーの整合性がとれてないよね、って部分がそのまま収録されていたりするんです。そういうのはちょっと直したり、逆にそのままやったりしましたけど、僕達は50代のちょっと耳の肥えたおじさんであり、プレイヤーなのでわかってしまうんですよ。そういうところもおもしろかったですね。
―― レコーディングはしんどかったとライナーノートに書かれていましたけど、どんなところがしんどかったですか? 敢えて、こういう訊き方をさせてください。だって、曲はもうあるわけじゃないですか。
そうなんですよ。曲はあるんですけど、どの曲もすでに世に出た音源が存在しているってことは、正解がはっきりしているわけじゃないですか。でも、それをかっこよさで上回りたい。結果、原曲に敵わないとしても、上回りたいという気持ちで全曲、レコーディングに臨んだんです。それはやっぱりしんどかったですよ。神経使うんです。ギターで言ったら、カッティングのちょっとしたニュアンスからそれをやるわけだから。オリジナルだったら、最初に鳴らすのは自分なので、それが正解になるじゃないですか。だけど、もう大正解が目の前にあるわけだから。そこを意識しながらやるのはすごくしんどかったですね。しかも、全部、人が作ったフレーズなんですよ。自分の作ったフレーズって弾けちゃうんですね。でも、人の作ったフレーズとか、メロディーラインとかってすごく難しいんですよ。その意味では、歌が一番大変でした。
―― あー、そうですね。声質の違いはもちろんですけど、歌い回しもその人の独特なものがあるから。
だから、自分が気になってる部分のフックは必ず入れるようにしましたね。大変だったけど、おもしろかったです。
―― そう言えば、DESCENDENTSの「I’m The One」の歌に満足していないとライナーノートに書かれていましたね。全然かっこいいと思いますよ。
テクニカルな話なんですけど、DESCENDENTSのボーカルのMiloのほうが僕より下の音で歪むんですよ。だから、僕が歌うと、きれいって言うか、ちょっと普通に出ちゃう。そういうところもがんばって寄せるのか、それともこれはこれとして無理せずにやるのか。そこでちょっとかっこよさって変わってくるじゃないですか。改めてMiloって本当に個性的なシンガーなんだなって実感しました。そういうのは大なり小なり、どの曲でもありましたね。
―― そんなエピソードも含め、横山さんが書かれたライナーノートは読み応えがあって。
ありがとうございます。
―― だから、改めて質問を考えるのが難しくて(笑)。
ははは。ニッチなところを攻めてください(笑)。
―― では、いくつか訊かせてください。Less Than Jakeの「All My Best Friends Are Metalheads」は、原曲は転調しているんですけど、カバーバージョンでは転調していませんね?
そうなんですよ。転調すると、キーが高くなりすぎちゃって声が出ないんですよ。
―― そういうことでしたか。
はい。それで、YouTubeを見漁ってたら、アコースティックバージョンがあったんですよ。それがこの終わり方だったので、本人達もわかってやってんだねって思って、これにしました。
―― RANCIDの「Roots Radical」のボーカルは横山さんとMinamiさん?
そうです。この曲だけメインボーカルはMinamiちゃんなんですよ。
―― ですよね。
Minamiちゃんが歌ったほうがかっこいいだろうなと思ったんですよ。この曲は。
―― そう言えば、原曲のメインボーカルもTimじゃなくてLarsでしたね。あともう1つ。これは質問と言うか、感想なんですけど、Bad Religionの「21st Century Digital Boy」の《digital》の発音が気持ちいいですね。
ありがとうございます。うまく発音できたところと、カタカナになっちゃったところがあるんですけどね。でも、それでもいいかなって。そうだ。話が飛んじゃいますけど、昔からハイスタは英語が下手だとか、横山は英語が下手だとかよく言われてますけど、ほんと、少し考えてほしい。なぜ日本訛りって思えないのかな。日本人って欧米に対するコンプレックスがすごくあるじゃないですか。だから、英語を英語然として発音できないとかっこ悪いっていう思考がはびこってると思うんですよね。そんなのちゃんちゃらおかしいですよ。
―― 確かに日本語訛りの英語でも全然通じるし、逆にアメリカ人でも聞き取れないくらい訛っている人もいるし。
海外のパンクバンドだって、口が回ってなくて、現地の人ですら何を歌っているかわからないですからね。そもそもですよ。日本語のJpopの曲で何を歌ってるわからない曲っていっぱいありますよね。いや、ごめんなさい。ちょっとしたぼやきですけど、笑わせんなと書いておいてください。
interview by 山口智男
Vol.03へ続く...
―― ところで、『The Golden Age Of Punk Rock』には全16曲が収録されていますが、「横山健の別に危なくないコラム」によると、17曲レコーディングしたそうですね。
はい。
―― もう1曲は、どこに行っちゃったんでしょう?
あー、それはカバーソングじゃないんですよ。もう1曲、今回のレコーディングの間にオリジナルを録ったんです。
―― あ、オリジナルを。
はい。麻雀のMリーグってご存知ですか?
―― 横山さんのコラムを読んで知りました。
そのコラムで書いたとおり、僕、俳優でプロ雀士の萩原聖人さんと仲良くさせてもらっていて、萩原さんが所属しているTEAM RAIDEN/雷電っていうチームのチャンステーマを書き下ろしたんです。「RAIDEN GO」っていうインストナンバーなんですけど。
―― えっと、そのチャンステーマというのは、Mリーグの各チームにあるんですか?
ないんです。だから、初めての試みなんですよ。Mリーグは4人で1チームなんですけど、1人がゲームに行ってる間、他の選手とか、監督とか、スタッフとかは各チームに割り当てられた楽屋でモニターを見ながら、試合を見守ってるんです。これまでTEAM RAIDEN/雷電はチャンス手が入ると、野球のヤクルトスワローズの応援で使われてる曲を歌って、応援してたんですけど、オリジナルが欲しいということになって、じゃあ僕がやりましょうってことになったんです。なので、これ、吹奏楽でやったら野球の応援ソングだよねみたいな曲を書き下ろして、吹奏楽じゃなくて、Ken Yokoyamaでレコーディングしたんです。
―― そのうち何らかの形で世に出るわけですね?
今後、どんなふうに使われるのか決まってるわけじゃないんですけど、たとえばパブリックビューイングみたいにファンの人達が集まってるところで流して、一緒に盛り上がるみたいなことはあるかもしれないですね。今、Mリーグがちょうど存在が大きくなってきて、恐らくですけど、異業種からの参入を望んでるんですよ。ただ、そういう場合、仕事としてやっちゃうと、なかなかめんどくさいところがあるんです。でも、萩原さんと僕の2人で話をして、やるって決めたら、やっぱり話って早いんですよ。もしかしたら今後、真似するチームも出てくるかもしれないし、別の異業種からの参入者が来るかもしれない。そんなふうにどんどん世界が広がっていって、Mリーグが認知される、その手助けをしたかったんですよ。
―― 「RAIDEN GO」がどんな曲なのか気になるところではありますけど、90’sパンクの名曲の数々をカバーしてみて、改めて90’sパンクの魅力は、どんなところだと思いましたか?
そうだな。僕にとっては、ですけど、やっぱり曲が良いですよね。人力であるところも魅力ですよ。今の音楽って、ループばかりでそんなに楽器はフィーチャーされてないじゃないですか。それとは違って、バンド然としたかっこよさがすごくあって、しっかり曲が良いっていうのがもしかしたら一番の魅力かもしれないですね。
―― 個人的にはけっこう新鮮でした。80’sのUKハードコアをちょっと齧ってから、いったんパンクからちょっと離れて、改めてがっつり聴き始めたのがGreen Dayとか、blink-182以降だったんですよ。だから、今回、カバーされているバンドって、個人的にけっこう抜けているので、いろいろ新たな発見がありました。
じゃあ、New Found Gloryとか入ってたら熱かったですか(笑)。
―― いや、そんなことはないですけど(笑)、今回、「You’ve Done Nothing」をカバーしているFace To Faceも、僕が聴き始めたのは90年代半ば以降だったので、初期はこういうサウンドだったんだってちょっと驚きもありつつ、ライナーノートの楽曲解説でMinamiさんが書いていた通り冒頭の“1~,2~,1,2,3,4!”というカウントにシビれました。
あれだけでごはん食えますよね。
―― あと、No Use For A Nameの「International You Day」は全16曲の中でずば抜けてメロディが良いと思いました。ウェストコースト感があると言うか、Don Henryの「The Boys Of Summer」にちょっと通じるところがあるようにも思えて。
あぁ、それはなんとなくわかるな。そう言えば、「The Boys Of Summer」は、Atarisがカバーしてましたね。『So Long, Astoria』ってアルバムでしたっけ。
―― そうですね。
そのへんのエッセンスは、もしかしたらNo Useの曲に入ってたかもしれないですね。
―― そう。だから、No Useは、僕はFoo FightersのChris Shiflettがその前にいたバンドだってことで遡って聴いたんですよ。
僕はChrisと2か月ツアーしてますからね。
―― あー、そうか。
その時、Chrisとの間に合言葉があったんですよ。合言葉? 合言葉とはちょっと違うか。とにかく毎朝顔を合わせるたび、彼が僕に向かって、まるで女の子に言うように「今日もキュートだね」って言うんですよ。だから、僕も「いや、君もキュートだよ」って。毎朝、それをやってました(笑)。
―― ははは。あの人、Foo Fightersに入ってから、改めて先生についてギターを練習したそうです。
そうなんですか。いや、すでにうまかったですけどね。ちゃんとテクニカルなこともこなせるギタリストですよね。
―― 今回、16曲という曲数には、MinamiさんとJunさんがKen Yokoyamaに加わって、16年目という意味があって、ライナーノートでも2人が入って、Ken Yokoyamaはバンドになったような気がすると書かれていましたが、バンドになったというのは、どういうことなのでしょうか?
そもそも1stアルバムの『The Cost Of My Freedom』を、僕はソロのつもりで出したんですね。で、その1stアルバムのツアーに出るために組んだのが最初のKen Bandだったんです。その後、そのバンドでいろいろなところを回ってるうちに2ndアルバムを作ろうってことになって、そのバンドでレコーディングしたんですけど、ソロなのか、バンドなのか、なんとなくグレーゾーンの中でやってたんです。そのグレーな感じに不満を持つメンバーもいたんですけど、僕は別にはっきりさせることでもないでしょって思ってました。で、最初の日本武道館公演が終わって、ギターがMinamiちゃんに代わって、その年の暮れにベースがSergeからJunちゃんに代わったら、がらっとバンドの雰囲気も変わったんですよ。
―― どう変わったんですか?
バンドの成り立ちから、演奏から、何から何まで、それまでなんとなくでやってきたことがはっきりし始めたんですよ。その時、これってバンドなんだなと思いました。Junちゃんはたぶんバンドに入った時は少なからず健のバックでやるって思ってたはずなんですね。なんだけど、どんどんバンドという意識が強くなっていったと思うし、僕も1人で決めずに2人に相談することも増えたし。これ、言葉にするのがなかなか難しいんですけど、僕のソロプロジェクトから本当にバンドになっていったんです。ただ、2人が入ってすぐにそうなったかと言うと、そういうわけではなくて、やっぱり時間を掛けて、徐々にそうなっていったんですけど、今振り返ると、2008年に2人が加入してくれたことがターニングポイントだったなと思うんですよ。
―― ミュージシャンとしてのスキルだけではなく、2人の人間性も大きかったんですか?
いや、むしろそこですよね。特にMinamiちゃんにはいろいろなことを相談するんですね。バンドの運営のしかたとか、楽曲のこととか。それはやっぱりMinamiちゃんじゃなければできないことなんですよ。もう16年間、いい関係が築けてると僕は思ってるんですけど、Minamiちゃんじゃなければ、やっぱりこの人にはギターだけ弾いてもらって、バンドの運営は自分ひとりで考えようと思ってたかもしれない。一緒に組み始めて16年経って、やっぱりお互い家庭ぐるみのつきあいにもなって、人生をしっかり重ねるバンドになってるんですよ。Ken Yokoyamaを始めて20年経ちますけど、むしろ祝うべきはそっちじゃないかな。と言って、あんまり人には伝わらないだろうから、16曲並べてこっそり2人が加入して16年ってことを全16曲という形で祝おうかなって思いました。
―― いや、このインタビューでちゃんと伝えていきましょう。バンドって良いですよね。憧れます。
そうですね。独特の関わりなんで。メンバーって普通の友達ではないし、仕事仲間とも違うし。僕は他のことやったことがないからわからないけど、もしかしたらサッカーチームなんかにもそういうことってあるのかな。ものすごく独特の繋がりなんですよね、バンドのメンバーって。
―― 横山さんはJunさんのことをよくイジるじゃないですか。ライブでもインタビューでも。あれは知り合った時からなんですか?
いや、知り合った頃は大先輩だったので。だって、あれですよ。Junちゃんは僕が高校の時に雑誌で知ったヒーローなんですよ、一応。いや、一応って言ったら怒られるか。でもね、Ken Bandに入ってしばらくしてからイジり始めましたね。
―― 何かきっかけがあったんですか?
あの人のパーソナリティがそれを許すんです。だって、あの人、元々ハードコアパンクの人だから怖かったはずなんですよ。でも、何かのきっかけでイジり始めたらもう止まんなくなりましたね。
―― でも、それはJunさんが大きな気持ちでそれを受け止めているからですよね。
そうですね。でも、僕も必ずひどいことを言われるんですよ。いや、おもしろいですよ、Junちゃんは本当に。本人は自覚してないですけど、もうエピソードが多すぎて。
―― はい、おもしろいと思いながら、おふたりの掛け合いを見せてもらってます。
最初はハードコアパンクの知り合いにビビられましたけどね。「あそこまでイジっていいの!?」って。でも、あの人もきっとそれを楽しんでるはずなんですよ。イヤだったらね、もういないわけで。
―― さて、10月21日からアルバムのタイトルを冠したツアーが始まりますが、どんなセットリストになりそうですか?
せっかくこうやって特別な曲がたくさんあるわけだから、特別な見せ方をしたいなとは考えてます。
―― 僕が想像したのは、各公演、今回のカバーアルバムから何曲かやって、毎回、その選曲を変えるセットリストでした。
そうですね。16曲すべてやることはないとは思いますけど、今、歌詞を体に入れ直しているところなので、どの曲ができて、どの曲ができないか、まだ判然としないんですよね。レコーディングでは歌ったけど、忘れちゃってる部分もあるんですよ。レコーディングって、歌詞カードを見ながら歌えるじゃないですか。でもライブでは、考えること無くつらっと出てこないと、歌詞ってダメなんですよ。ちょっと考えて、「鎌倉幕府は何年だったっけ?うーんっと、いい国作ろうか」みたいな暗記のしかたじゃダメなんです。もう呪文のようにぶらぶらぶらって出てこないとダメなので、今、それを入れ直す作業をしてるんですね。それがなかなか厄介で、自分が書いた歌詞なら、自分の中でストーリーとか風景とかに紐付けて覚えられるけど、人が書いた歌詞なんで、それが難しい。練習に行く前に歌詞カードとにらめっこして、練習に行って歌って、帰ってきて復習しての繰り返しです。今日なんかもね、早朝におしっこに起きたんですよ。もう、おじさんだから起きちゃうんですね。
―― わかります。僕も必ず1回は起きます(笑)。
で、おしっこしてまた寝た時に歌詞を頭の中で復習し始めちゃったんです。そしたら、頭の中で追い始めちゃったんですよ。あれ、これ1番だったかな。2番だったかな。いや、1番か。じゃあ2番はどうだったっけって。それで脳みそが動き始めて、寝れなくなっちゃって。いや、別にこんな苦労話はどうでもいいんですけど、意外と厄介な作業で。でも、ちゃんとやりたいから、今、しっかり練習してるんですけど、それによってセットリストが変わると思うんですけど、毎晩、6曲から8曲はやりたいって考えてるところです。
―― あ、そんなにやるんですか。
だから、ちょっといつもとは全然違ったライブになると思います。今回、ツアーが発表されて、意外と注目されてる気がするんですよ。ここ最近のツアーの中で一番注目度高い気がして。だから、いつも以上にしっかりやりたいと言うか、楽しみにしてるみんなの気持ちに応えたいと思ってます。しかし僕が一番楽しみにしてるいかな。なんとなく待ち切れないですもん。ありとあらゆる人達に観てもらいたいですね。
―― ツアーの先の計画もいろいろ考えていらっしゃるんじゃないかと思うのですが、最後に聞かせてもらえないでしょうか?
麻雀の話ですか?
―― いや、音楽活動の話です。ツアーを終えた後の。
あ、ツアーの先の。ツアー先での話かと思いました(笑)。最近、ツアー先でライブが終わったあと、雀荘に行くんですよ。
―― え、誰と行くんですか?
ツアークルーで打てる人4人で行きます。場合によっては、無理やり東京から呼ぶこともあります。萩原塾内横山麻雀研究所というのがありまして、そこの研究員を。
―― どれぐらいやるんですか? 昔よく徹マンなんて言いましたけど。
3時間ぐらいかな。KUZIRAのボーカルの竜之介がやるんですよ。だから、7月にKUZIRAと九州を回った時なんか、毎晩ライブ後に麻雀やりながら「さっきまで俺達、ライブやってたよな」って言ってました(笑)。
―― ははは。あ、でも、ツアーファイナルは12月6日なんですね。じゃあ、来年のことになるのかもしれないですけど、発表できないことも含め、すでにいろいろ考えていらっしゃるんですよね。
でも、今年、リリースした『Indian Burn』と『The Golden Age Of Punk Rock』の2枚は、ともにいいアルバムになったので、その2枚を広める作業を、来年もひきつづきやりたいと考えてます。だから、ライブいっぱいできればいいですけどね。それをやりながら、たぶん気持ちがそうなった時に、また新しい音源を作ろうかって話になるんだと思います。
interview by 山口智男