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『コラムパーク』

「ドバイについて」

つたない文章ですが、UAEについて書いてみたいと思います。UAEのドバイ。

この春、出張でドバイに行きました。旅行会社の人達が「中高生に見せたいドバイ」というテーマで研修旅行を組んで頂き、それに乗っかって初めて中東に行ったのですが、イメージとは全く違う場所でした。

UAEといえば、がっつりアラブ。イスラム圏の国で我々日本人達からしたら全く未知。ドバイなんて言った日にはバブリーでイケイケでちょっとギャンブリーな、とにかく全く想像のつかないような世界だと思います。
しかしイスラム文化圏なので本当に禁欲的でした。ちょうどドバイに行った時期がドバイ競馬の真っ最中で、首長国中が盛り上がっていたのですがここの人達全く賭けません。
酒もタバコもなければ、カジノもありませんでした。
ただ、多くの外国人を受け入れている関係でホテルの一部にあるバーなどではこっそりお酒飲めました。ただ、常磐線の車中みたいにワンカップ大関片手にベロベロになっている中年のオッサンはいませんでした(笑)

4泊5日なのに機中泊が2日という強行軍で行ったにも関わらず、毎日が刺激的過ぎて、疲れなんか忘れて毎日飛び回りました。
特に圧倒されたのは、2000年まで砂漠であったこの土地が外国人を誘致し「全てにおいてナンバーワンを目指す」という目標のもと一気に急成長を遂げた爆発的なエネルギー量でした。

 

 

 

 

ドバイの象徴であるバージュ・カリファは世界一高いビルで240階に展望台があります。

展望台にあがってみると、なんと屋根がない!

 

 

 

 

そして砂漠のど真ん中に高層ビル郡が、つい10年前まで辺り一帯が砂漠だったということを、ここから見て確認し、発展の速度が我々日本人の想像を軽く越えてしまっていることに驚愕させられました。

ショッピングモールも、水族館があれば、スキー場があり(外の気温は30度)

 

 

 

 

ショッピングモールの前には何台ものランボルギーニが。

 

 

 

 

そして、現地の大学にも足を運びました。

 

 

 

 

昼食時の訪問だったので、学内にいたのは女子学生だけ、午後3時以降は男子大学になります。
この写真の学生達は日本クラブの方々です。UAEでは幼稚園の頃から英語を学習し始めるので英語は当然ペラペラ。特にこの学生達は日本語もペラペラでした。
彼女たちは日本のアニメやマンガで日本に興味をもち、ワンピース、ドラゴンボールといった有名所のアニメの知識は我々日本人よりもありました。

そして、この出張で一番衝撃に残ったのが彼女たちの何気ない一言でした。
昼食を済ませ、日本語クラブの学生と質疑応答の時間になり、ある方が「授業が終わったら何をするのが好きですか?」という質問を学生にしたところ、ほとんどの学生が「家に帰って、今日学んだことをもう一度深く勉強するのが好きです。だって、学びたくて学んでいるんだから。」と答えていました。
女子ということもあって男子よりも真面目に学習するということもあるのでしょうが、日本の大学生との意識違いに本当に本当に愕然としてしまいました。国に勢いがあるということはこういうことなのか。若者の【学びたい】という姿勢にこそ、その勢いが現れているのかとにかく衝撃を受けました。

日本は良くも悪くも保守的な考えが良しとされている文化。しかし、このまま内側だけを見て、周りの変化のスピードには見向きもせず、対応もしようとも思わず、平々凡々と過ごしているのでは本当に国は滅びてしまうとのではないかと真面目に思いました。

外から入ってくるの良いものに素直に耳を傾け、学び、感化されひとりひとりが国を支えていく原動力となっている。この学生達の話を聞いてそんなことを考えました。

“希望を胸に、誇りを持って進んでいくこと”“恐れずに他の世界へどんどん飛び込んでいくこと”
真の国際化とは、よく自分の国や地域を知ることと昨今言われていますが、日本人として誇りを持って、こんなことをしてこの国を支えている。この国の発展に、また自分自身や家族のためにこんなことを頑張っている。

国民ひとりひとりがそんなことを考えられるようになったら、日本はもっともっと素敵な国に発展していくんじゃないかなと思いました。

わだし 27歳 中学校教員

2013.05.17

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