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Bands

DRADNATS

DRADNATS

YAMAKEN(B&CHO)
KIKUO(Vo&G)
笹森 健太郎(Dr)

Who ?

DRADNATSがPIZZA OF DEATHへ移籍!新年早々に届いたこのニュースに驚くパンクリスナーは少なくないだろう。DRADNATS は05年に結成された3ピースメロディックパンクバンド。これまでにフルアルバム2枚とシングル1枚をリリースしている。過去にも他レーベルからPIZZA OF DEATHへの移籍を果たしたバンドはいくつかあるが、今回の移籍劇はメンバーにとって特に感慨深いものがあるだろう。なぜなら、彼らのバンド名「DRADNATS」に注目して欲しい。このスペルを前後逆にするとある単語が浮かんでくる。「STANDARD」だ。そう、彼らが敬愛するHi-STANDARDの名前をもじって付けられたバンド名がDRADNATSなのである。
それぐらいハイスタを愛してやまない彼らの想いは推して知るべしだ。

しかも、そんな3人が約2年半ぶり3枚目となるアルバム制作でタッグを組んだのは、なんと横山健!3人とも横山のことを尊敬しているのはもちろんのこと、彼が過去に手掛けた作品も大好きということもあり、彼が自分たちのアルバムをプロデュースしたらどうなるんだろう、という思いから今回のオファーをしたという。一方、横山にとって、自分がメンバーとして参加するバンド以外のアルバムプロデュースはHAWAIIAN6「ACROOS THE ENDING」以来、約10年半ぶりとなる。彼の久々となるプロデュースワークにはパンクファンからの注目が集まることは間違いない。

そんな経緯を経て生まれた作品が今作「MY MIND IS MADE UP」である。タイトルが示す通り、今作はメンバー3人が腹をくくって臨んだ14曲入りのど直球なメロディックパンク作品だ。DRADNATSはUS直系のパンクサウンドとメロディーが持ち味のバンドだが、今作では横山健の手によって彼らの音にさらなる魔法がかけられている。元々定評のあるメロディーをどうやったらより輝かせることができるのか、曲に勢いを持たすにはどうしたらいいのか、楽曲の深みはどうやったら出せるのか、といったようなメンバーが抱いたであろう疑問に対して横山が明快に答えを提示し、3人の背中を押した様子がサウンドの随所から伝わってくる。実際、メロディーとコード進行、リズムパターン、そして曲の構成など様々な面で横山のアドバイスが活きたとメンバーは語っている。
その結果、「これぞメロディックパンク!」と快哉を叫ばずにいられない、DRADNATSの最高傑作となった。

リードトラック「Good Morning And Good Night」を筆頭に、「Footsteps」や「Sign」のような、疾走感溢れるサウンドに乗っかる泣きメロを利かせた楽曲が多くを占める一方で、インタールード的なハワイアン風の小品「#Summer Days」やアコースティックチューン「My Very First Love」など多種多様な楽曲が収められている。中でも、「Bright Star」や「Like Flower」などで顕著な、センス溢れるテンポチェンジは技ありのひと言。それ以外にも今作には横山のエッセンスが随所に散りばめられ、多くのバンドが見習うべきメロディックパンクの見本のような1枚に仕上がっている。
ここ1~2年は「我慢の時」だったとメンバーは語っているが、この快作のリリース後はアグレッシブに動いていくようだ。日程は未定ながら、4月から10月にかけてびっしりとレコ発ツアーを予定しているという。日本におけるメロディックパンクの再興を目指し、DRADNATSが全国を駆け巡る。

最後に、これまで横山が手がけてきたHUSKING BEEやHAWAIIAN6はその後、シーンに多大な影響を与えるまでに飛躍した。
これはバンドの実力はもちろんのこと、横山の目利きによるところも大きい。今回、彼が新たに目をつけたDRADNATSがどんな道を歩んでいくのか、心躍らせながら注目して欲しい。


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