『横山健の別に危なくないコラム vol.54』



「夏フェス」

 今年も Ken Band は、いろいろな夏フェスに参加させていただいた。

 広島で開催されている「Setstock」、初参加だったが大いに楽しませてもらった。
 まず何が楽しかったかというと…、天気。朝から曇天ではあったが、辛うじて雨は降っていなかった。それが夕刻、「さぁ、行こうか!」とオレ達が楽屋から一歩足を踏み出した途端に、雨がポツリポツリ。そこからステージまで歩いている間に、雨足は本格的に。オレ達が演奏中、…もちろんオレはマイクスタンドの前を離れるワケにはいかない。そこへきて、益々の本降り。一番雨に打たれまくり、長めの前髪が顔面に張りつき、長髪のロッカーどころか安っぽいホラー映画の如きオレ。クルー曰く、まるで「何かの罰ゲーム」の様だったらしい。
 オレはステージで言った。「お天道様もきっと次の Ellegarden を観たいだろうからさ、きっともうすぐ止むよ!」
 まぁ自分でも上手いコト言ったと思った。お天気と次の出演バンドの話題を、さりげなく掛け合わせるオレ、…会場が沸き上がるのも無理はない。
 そしてオレ達がステージを降りた瞬間、雨は止み、それだけならまだいいが、なんと雲間から柔らかな日差しがっ…。
 次の Ellegarden、天候にも恵まれ、Ken Band の数倍は盛り上がったコトは言うまでもない…。

 釈然としないので、クロマニヨンズをステージ脇でズーッと観た。久し振りに観るマーシーさんのステージ上での勇姿、…カッコ良かった。ヒロトさんは「ナチュラル・ボーン・人前に立つ人」だ。唯一無比の存在だ。全部知っている様でいて、何も知らない子供の様でもある。
 クロマニヨンズは、太くしなやかな、カッコ良いロックだ。
 しびれた。

 オレはバックステージへ戻って、Dragon Ash の降谷建志に先輩風を吹かせて遊んだ。しかしこれまた、テレビカメラがあるところで「健クンが先輩ヅラしてくるんっすよ。」とまさかの逆襲をくらうのだが…。彼は楽しい男だ。

 要するに、いろんなバンドを観れて、いろんな人に会えて、楽しい時間が過ごせた。

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